〈冷食店頭調査〉首都圏・関西圏スーパー35店舗配荷率、同率1位に「たいめいけんサイコロステーキピラフ」「日清まぜ麺亭台湾まぜそば」「マ・マー大盛りスパゲティ ナポリタン」/2021年新商品


2021年春発売の家庭用冷凍食品店頭取扱上位品(調査対象:首都圏・関西圏のスーパー35店舗)

2021年春発売の家庭用冷凍食品店頭取扱上位品(調査対象:首都圏・関西圏のスーパー35店舗)

主要スーパー35店舗(首都圏25店舗・関西圏10店舗)における、家庭用冷凍食品の2021年春発売の新商品の店頭取扱状況(配荷率)を調査した。配荷率が最も高かったのは、ニチレイフーズの「たいめいけん サイコロステーキピラフ」で、35店舗中18店舗に納入されていた。同率で、日清食品冷凍の「冷凍 日清まぜ麺亭台湾まぜそば」、日清フーズ「マ・マー 大盛りスパゲティ ナポリタン」が続いた。

調べた時期は4月下旬から5月中旬。対象の商品は、メーカー21社164品(リニューアル品除く・一部期中発売品含む)。また、調査は店頭目視のため、在庫切れなどによる調査漏れの可能性もある。

2020年春は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、冷凍食品の需要は大幅に伸長した。KSP-POSのデータでは、2021年4月の冷凍食品の販売金額は、前年同月比12.4%減だった。しかし、2019年4月と比較すると、5.5%増加している。

2021年の春は多くの新商品が投入された。新商品数は164品で、近年の配荷店数の推移を見ると、2015年以降で最多だった。2020年秋はメーカーで急激な需要増に対応すべく、新商品の数は例年よりも少なかった。商品開発の体制もリモートに切り替えざるを得なかったという。2021年の春は体制整備に落ち着きも見られる結果となった。

近年の配下点数推移

近年の配下点数推移

一方、総配荷点数は625点だった。2020年秋からは大幅に増加したものの、例年の春と比較すると点数は若干減っている。2021年春発売の家庭用冷凍食品の店頭取扱上位品を見ると、麺類や米飯、おかず商品が上位を占めた。

取り扱い5位(同率含む)を見ると、トップはニチレイフーズの「たいめいけん サイコロステーキピラフ」だった。老舗洋食屋のたいめいけんの茂出木浩司シェフと作った、角切りしたステーキが入ったサイコロステーキピラフで、隠し味にソテーオニオンを使用し、ピラフらしいバターの風味と醤油の香りにこだわった。洋食店の味わいを自宅でも楽しめる。

同率1位は、日清食品冷凍「冷凍 日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」だった。魚粉がきいた醤油味のたれは唐辛子と黒胡椒の刺激的な辛さが特長で、食べ応えのあるストレート極太麺によく絡む。3品目の同率1位は、日清フーズ「マ・マー大盛りスパゲティ ナポリタン」だった。炒めた玉ねぎの甘みと、ケチャップの旨味が特長の商品だ。シリーズのパッケージデザインを一新し、背景色を黒に統一することで、中身のボリューム感を強調している。

4位は、ニチレイフーズ「てり焼きチキンステーキ」だ。オーブンでじっくり焼き上げたてり焼きチキンステーキで、隠し味に味噌を使用している。1枚約120gで食べごたえのあるサイズとなっている。

同率5位は日清フーズ「マ・マー 大盛りスパゲティ ミートソース」とニップン「オーマイプレミアム イカスミといか」。後者は刻みいかをイカスミソースと一緒に煮込み、魚介の旨み豊かな味わいを出している。

個食やおかずが上位に

テレワークの浸透もあり昼食として冷凍食品の利用が増えているという。カテゴリー別では、「調理冷食」が19年比で5.5%増、「冷凍ピザ・グラタン」は同0.6%減、「冷凍麺」は同11.1%増、「冷凍米飯」は同2.2%減、「冷凍農産」は同6%増だった。

「調理冷食」はおかずとしての利用とともに、おつまみとして喫食される機会が増えている。コンビニでは、セブン‐イレブンの「おかづまみ」が好調に推移。ローソンやファミリーマートでもこうした商品の投入は増えている。今回のランキングにはこうした商品はあまり見られないが、スーパーでも今後増える可能性はある。

また、コロナ禍ならではの需要として、にんにくが多く入った商品も人気を集めている。29位に入った、イートアンドの「大阪王将 羽根つきスタミナ肉餃子」は、一時生産が追い付かなくなるほどの人気があったという。テレワークで人に直接会わないなどの要因が、普段なら嫌煙されるニンニクを多く使ったなどの商品の人気を押し上げたのかもしれない。

また、外食の代わりになるような商品の需要も高まっている。メーカーでも外食品質相当の商品として提案を強めている。

一方で、外食店監修だけでなく、外食店から冷凍食品を発売するケースも増えている。今のところ販売の多くはECだが、付加価値商品を多く扱う売り場を見てみると、一般的な価格帯よりもアッパーな商品が並んでいることも少なくない。また今回調査した店舗の中には、一般のスーパーながらも少し高品位な商品を、実験的に導入している店舗がいくつかあった。

メーカー別点数、日清食品がトップ

メーカー別の配荷点数を見ると、トップは日清食品冷凍の配荷シェア15.7%。新商品の発売数も20品と当季最多だった。「まぜ麺亭」が点数を稼いでいる。

メーカー別新商品数

メーカー別新商品数

2位は日清フーズで配荷シェアは15.2%。関西地区の配荷数はトップだった。「大盛りスパゲティ」の刷新が効いている。

3位はニチレイフーズで配荷シェア13.8%。トップ10に4品が入っている。

4位はマルハニチロで配荷シェア11.4%。「WILDish」が点数を稼いだ。

次いでニップンが配荷シェア10.1%。「オーマイプレミアム」の新メニューでイカスミが好調だ。発売数も多く、「よくばりプレート」などでも着実に点数をあげている。

〈冷食日報2021年5月31日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2021/05/2021-0531-1503-16.html
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