北海道の2020年冷食生産量は9.6%減、業務用の落ち込み響く/北海道冷凍食品協会


北海道の2020年冷食生産量は9.6%減、業務用の落ち込み響く(画像はイメージ)

北海道の2020年冷食生産量は9.6%減、業務用の落ち込み響く(画像はイメージ)

コーンは原料不足、コロッケは7万t半ばに

北海道冷凍食品協会がこのほどまとめた2020年の北海道の冷凍食品生産量は20万1,154トン、前年比9.6%減と大幅なマイナスとなった。農産品は品目によって増減ばらつきがあるものの全体としては前年を4.4%下回った。

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一方で近年減少傾向にある、調理冷食は主力のコロッケが2桁減となったほか、落ち込みの大きい品目が目立ち、調理冷食全体で13.3%減となった。全体として、家庭用は好調だったが、業務用製品の需要の落ち込みが響いた。

品目別に見ると、農産品ではスイートコーン類が23.7%減と落ち込んだ。スイートコーンの原料調達が5月の干ばつによる発芽不良のため減少したため、生産量が減少した。

南瓜(18.8%減)やオニオン(3.6%増)は原料の収量ないし製品生産量は平年並みではあるが、需要が低迷しているという。

ポテトは1.3%減の3万0,768トンと2年連続の前年比マイナスとなった。フレンチフライが18.3%減とマイナスに転じた一方で、近年伸長しているダイスカットは5.4%増、ポテト成形品は62.6%増と伸長した。北海道冷凍食品協会によれば「馬鈴薯は生原料不足のため原料確保が困難。逆に製品の引き合いが強い」という。

調理冷食は全体で前年比2桁減、11万0,392トンとなった。メーン商品となるコロッケは2021年が10.5%減となり、8万トンを大幅に割り込んだ。北海道冷凍食品協会は「コロッケは、業務用が主体の場合、コロナによる影響を受けて売り上げが減少」としている。家庭用は2桁増と伸びている。

2020年まで堅調だった、カツは45.3%減と業務用の消失により落ち込んだ。ハンバーグなど加工食肉類は「外国人旅行者の壊滅的な減少によるホテル・旅館業での宿泊客の激減、宴会等の自粛、合わせて外食産業における営業時間短縮や休業により業務食品全般の販売が減少」した影響を大きく受けている。

厚焼き玉子、オムレツ、錦糸卵など卵製品について北海道冷凍食品協会は「休校による学校給食の減少。またインバンウンド大幅減が、ホテル等宿泊施設への供給の大幅減少を招いた」としている。

水産・畜産品は合計で5.7%減とマイナスに転じた。北海道冷凍食品協会は
▽サンマの不漁が響き、生産減
▽帆立貝の小型化、ズワイガニ・毛ガニの水揚げ減少、浜値高
▽技能実習生の新規入国が制限され人手不足
――を要因に挙げている。

〈冷食日報2021年5月11日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2021/05/2021-0511-1202-16.html
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