「スズモフェア2021東京」ライス盛り付け機や人型協働ロボットなど“ほぼフルラインアップ”で展示/鈴茂器工


「Foodly スズモコラボモデル」

「Foodly スズモコラボモデル」

鈴茂器工(株)(鈴木美奈子社長)は4月20〜21日、都内で展示商談会「スズモフェア2021東京」を開催した。シャリ弁ロボや寿司ロボット、工場向け米飯ロボットなどをほぼフルラインアップで展示したほか、「協力企業」10社以上とコラボし、量販店の総菜コーナー向けに食材・メニュー提案、衛生資材提案などを行った。

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「Fuwarica」新型機 GST-RRA

「Fuwarica(ふわりか)」は、従来の「シャリ弁ロボ」を一新したライス盛り付け機シリーズだ。今回、参考出展した「GST-RRA」は、2020年のシリーズリニューアル後に投入した「GST-MRA」の大容量版であり、もっとも目を引く会場入口正面に展示した。

基本的なスペックは「GST-MRA」と同様で、機械内のご飯残量を知らせるLEDライト、セルフ式にも切り替えられる多機能な大画面液晶タッチパネル、保温・保湿機能などを備える予定。「GST-MRA」との違いは容量だ。2020年に投入した「GST-MRA」は「小型化」が開発コンセプトの一つで、ホッパー容量は約5kgだったが、今回の「GST-RRA」は倍以上の約11.5kgで開発を進めている。発売は来春以降を予定。

海外向けシート出し海苔巻きロボットSVS-FCA

海苔巻きに使用するシャリシートを自動成形する機械が「SVS-FCA」だ。こちらも参考出展ながら、サイズは従来機よりもコンパクトになったが、ホッパー容量は従来機の7kgから10kgへと拡大しており、生産スピードも向上している。また裏巻きなど、海苔以外の巻物にも対応しているほか、高級感のあるデザイン・カラーに変更した。現在は衛生意識が高まるなか、「SVS-FCA」は液晶タッチパネルではなくタブレットで操作できるよう、アプリも含めた開発を進めている。発売時期は未定だが、担当者は「年内を目標にしていきたい」としている。

「海外でも巣ごもり需要は高く、スーパーやテイクアウトの寿司が非常に好調だ。一方、海外で寿司文化が根付いていて消費も旺盛な地域、例えば中国の都市部やシンガポールなどは日本以上に地価が高いので、必然的にキッチンスペースに限りがある。そのため、コンパクト化を図りながらもスペックを向上させる方向で開発を進めているところだ。なるべく早く投入してテイクアウト寿司需要の流れに乗っていきたい」。

食品盛り付け人型協働ロボット「Foodly スズモコラボモデル」

今回のスズモフェアでもっとも来場者の注目を集めたのが、「Foodly(フードリー)」と鈴茂器工とのコラボコーナーだ。「Foodly」は、ロボット・AIベンチャーの(株)アールティ(東京・秋葉原、中川友紀子代表)が2018年に開発した人型協働ロボットだ。様々な形・色の食材を識別・ピッキングできるため、弁当工場などの盛り付けラインで人間と並んで働くことが可能だ。

今回のコラボでは、「Foodly」の周囲に海苔と具材、鈴茂器工の海苔巻きロボット、ロールパック(包装)機を配置。「Foodly」はまず、海苔をハンドで掴んで海苔巻きロボットに設置し、海苔巻きロボットのボタンを押す。するとシャリシートが海苔の上に成形されて出てくるが、その間に「Foodly」は具材を掴んでおり、出てきたシャリシートの上に設置。再び「Foodly」がボタンを押すと、海苔巻きロボットが海苔巻きをくるりと成形する。そうして出来上がった海苔巻きを「Foodly」がロールパック機に投入することで、1本の包装された海苔巻きが完成した。

具材を掴む「Foodly」

具材を掴む「Foodly」

担当者によると、「Foodly」が作業をしやすいように鈴茂器工側の機械を調整しているわけではないという。「今回はデモンストレーションなので海苔は決まった位置に置くが、具材を掴んで置くなどの動きはAIが周囲の状況に応じて判断している」(アールティ)。

「Foodly」は上半身部分にパーツが全て詰まっており、下半身部分(台車)にはバッテリーが入っているだけのコンパクト設計だ。認識用のカメラは目元と胸元に付いており、通信環境は特に必要ない。ハンド部分は取り外し可能で、形も変えられる。異物混入対策としてネジが表面に出ないボディデザインになっており、人型であるが故に割烹着を着せられる。

「Foodly」(背面)

「Foodly」(背面)

開発はソフト・ハードともにアールティが自社で行っており、ボディなどのハードは3Dプリンタ製だ。「量産が必要な段階になったら3Dプリンタ以外の生産方法も必要になるだろうが、現状は3Dプリンタだからこそ、お客様の困り事にもカスタマイズで細かく対応できる。ソフトだけ、ハードだけの提供も可能だ」。「ラインなどの機械はともかく、食品業界は人の手で作業しており自動化されていない、つまり参入障壁が高いからこそ参入した。『Foodly』のコストはそう高くないので、恵方巻シーズンのヘルプなど、繁忙期ならではの需要もあると見ている」というアールティ。

既にベンダー工場での試験導入やキユーピー(株)との共同研究も進めており、工業分野や医療分野からも声がかかっている。鈴茂器工の担当者は「アールティが持つ画像認識システムなどは当社に無い貴重な技術。今後も共同で様々な取組を行い、当社の製品開発にも活かしていきたい」とした。

〈米麦日報2021年4月26日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/rice/2021/04/2021-0426-1425-16.html
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