〈シグナル〉わかりにくいことの尊さ


コロナ禍で映画館に足を運ばなくなったが、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」はどうしても観たくて鑑賞してきた。同作品は、3月8日の公開初日から21日間累計で興行収入60億7821万円、観客動員数は396万人を突破する大ヒットを記録した。映画館は一人で訪れた30代以上の男性が多い印象だった。

1995年10月にテレビアニメで「新世紀エヴァンゲリオン」が放映されて四半世紀が経つ。当時から人気だったが、回を追うごとにストーリー内容が難しくなり、友人と謎解き気分で盛り上がりながらも、少し不親切な作品だと思っていた。

その後も「エヴァンゲリオン」はいくつか映画化されたが、作品の謎を解くには至らなかった。しかし、今回の作品は私にとって25年間の謎の大部分を解決したものになり、旧友と酒を酌み交わしながら答え合わせをした気分だった。

コロナ禍になりスーパーの店内で長く過ごさずに済むように、食品・飲料のパッケージは見た瞬間に中味が想像できるものが増えた。コミュニケーションも生活者の共感を得るためにわかりやすさを重視している。だが、未来の食の在り方や環境課題の取り組みなど食品業界は難解な宿題が多い。

この4月から食に携わる新入社員のみなさんには、自社のパーパス(存在意義)の実現に向け、議論してもなかなか答えの出ない案件にも挑戦してほしい。答えが出るのは四半世紀後かもしれないが誰かが見ている。

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/signal/2021/04/2021-0413-1333-16.html
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