植物肉「ミラクルミート」で大型資本提携を成功、今後は小売チャンネルも展開/DAIZ


「大豆からつくったハンバーグ」

「大豆からつくったハンバーグ」

発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZ(熊本県)が次々と大型の資本提携を成功させている。丸紅、兼松、日鉄物産といった商社から、味の素やニチレイフーズといった食品メーカー、きちりホールディングスといった外食までと幅広い。

そこで、DAIZの広川学取締役CMO営業推進部長写真上にそれぞれの業態との資本提携の狙いについて聞いた。

DAIZ 広川取締役

DAIZ 広川取締役

「商社系は国内外における販売ネットワークを得ることが狙い。特に丸紅は北米に大きな穀物メジャーとの関係を確保しているので、安定した原料の調達が可能になる」という。

食品メーカーに関しては、「ニチレイフーズの冷凍食品『大豆ミートのハンバーグ』に、『ミラクルミート』が採用された。ニチレイフーズの商品開発力と『ミラクルミート』の技術力を掛け合わせた製品の誕生に期待している」と述べた。

きちりホールディングスには、「外食店舗を複数出店しており、デリバリー業態にも積極的に取り組まれていることが魅力だ。『ミラクルミート』を使ったメニューの開発と、直接エンドユーザーに提供し反応を見ることができる。また、外食企業への原料調達などの面でいろいろ取り組まれているので、そこで『ミラクルミート』を取り扱ってもらうことでシナジー効果が出ればと考えている」と説明した。

今後は、消費者に近い存在の小売との提携に取り組み、「ミラクルミート」の販売チャンネルを増やしていくことにも努めたいとする。

イオンのプライベートブランド採用はターニングポイント、海外進出は数年の間に実現

イオンのプライベートブランド「大豆からつくったミンチ」と「大豆を使ったハンバーグ」に「ミラクルミート」が採用され、3月17日からイオンの精肉売場で販売が開始された。

「この採用は『ミラクルミート』にとってターニングポイントになると考えている。これまでは、ブランドホルダーがハンバーグやソーセージなどを発売してきたが、イオンのPBはより消費者に近づくことができたと思う。消費者には調理体験を通して、植物肉の良さを感じ取っていただけるはず。植物肉をより身近に感じてもらえる取り組みとしてはとても良かったと考えている」とし、消費者の食生活に植物肉が、身近な存在として浸透していくための第一歩が踏み込めたことに手応えを感じているとした。

「大豆からつくったミンチ」の100g・138円税別という価格付けについては、「イオンのターゲットプライスに合わせるために、『ミラクルミート』の価格は下げていない。価値を下げてしまうような価格ではなく、今回のような意味のある価格であれば問題ない」とする。

海外進出に向けては、準備を進めているところだという。「海外へは必ず行く。北米から入っていければと考えている。今年は無理だが、数年の間に実現したい」とした。

「ミラクルミート」を使ったメニュー提案にも力を入れていきたいとする。「レシピ検索サイトや有名なシェフに調理してもらうことで、『ミラクルミート』の良さを伝えていきたい」と意欲を見せる。

現在、複数の開発案件が同時に進んでおり、3月24日には、ENEOSホールディングスとの資本業務提携を発表した。従来の食肉や搾油由来の植物肉と比較して、製造工程における二酸化炭素排出量が少なく、環境負荷が小さい優れた製品であることが評価されたとする。この提携により、両社はカーボンクレジット化に向けた共同研究や、ENEOSのアセット活用検討などの分野で協業することにより、低炭素・循環型社会の実現を目指していくとしている。

〈大豆油糧日報2021年3月29日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/soy/2021/03/2021-0329-1346-16.html
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