2020年冷凍野菜輸入量は6年ぶり前年割れ、5.3%減103万トン


2020年1~12月冷凍野菜輸入量

2020年1~12月冷凍野菜輸入量

主要品目は軒並み減少も、付加価値品の混合野菜は増加

財務省が1月28日に発表した2020年1~12月の冷凍野菜輸入量は、2019年比5.3%減の103万3982tとなった。6年ぶりに前年を下回った。

コロナ禍による外食や産業給食の市場が低迷したことが影響したものの、100万tは安定的に維持した。金額ベースでは7.2%減1870億6712万円、1kg当たりの平均単価は180.9円で2019年比2.0%減となった。最大の輸入相手国である中国は2.2%減47万3041tと5年ぶりの減少、ただし相対的にシェアを高めた。

最大品目のポテトは2019年比8.0%減の36万3826t、6年ぶりに前年を下回った。トップシェアの米国産が5.8%減の27.2万t。欧州はベルギーが1.8%増と3年ぶりに前年を上回ったが、オランダは17.9%減と2年連続の2桁減となった。カナダは26.4%の大幅減となり、3年ぶりに前年割れとなった。中国は0.4%の微増ながら3年ぶりにプラスに転じた。1kg当たり平均単価は138.1円で1.9%下落した。

枝豆は8.3%減の7万1121t。トップシェアの台湾が2.7%減とマイナスに転じた。タイも6.1%減とマイナスに転じたが、落ち込みが大きかったのは中国で20.1%減。ベトナムは規模は小さいが44.3%増と伸長が続いた。平均キロ単価は1.0%安の223.9円。

ブロッコリーは0.7%減で、7年ぶりに前年を下回った。トップシェアで着地したのは中国。12月に2桁増となり、年間で2.8万t1.5%減となった。2位のエクアドルは2.7万t0.5%減で着地。平均単価は1.9%安の204.1円。

コーンは7.3%減。2年連続のマイナスとなった。トップシェアの米国が12.3%減、2位のタイは3.9%減、ともに3年連続のマイナス。中国が11.3%増と2年連続2桁増となり、2年連続マイナスとなったニュージーランドを上回った。ハンガリーが54.2%増と伸長し存在感を高めている。

ほうれん草は2.5%減で2年連続のマイナス。9割以上を占める中国産が3.0%減。イタリアは23.8%減と前年伸長した分が消失した。台湾は2.8%増と前年4割減の影響もありプラスに転じた。ベトナムは3割減で2年連続大幅減、一方でミャンマーは2.8倍と伸長し、存在感を高めている。

混合野菜は3.8%増と2年ぶりのプラス。付加価値品にはコロナ禍の影響が小さかったと見られる。トップシェアの中国が12.8%増と大幅なプラスに転じた。次いでアメリカは5.5%減と3年連続のマイナス。NZは42.3%増と3年連続で2桁以上の増加となった。ハンガリーも82.2%増と伸長を続けている。

国別シェアを見ると、中国産が輸入総量の45.7%を占め、前年よりも1.4ポイント増加した。特に12月単月では中国産が9.1%増と数量を伸ばし、シェアは56%となった。経営が厳しい外食産業では今後、コスト意識が高まると見られ、中国産の需要は底堅く推移すると予想される。

〈冷食日報2021年1月29日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2021/01/2021-0129-1335-14.html
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