「ブレンディ ザリットル」
味の素AGFによれば、大容量(750ml以上)のペットボトル飲料の年間売上額は年間2000億円以上の市場を形成している。しかし、プラスチックごみ削減の必要性や物流では増え続ける荷物への対応、さらに、お店の人手不足解消や家庭内ゴミの増加への対応を考えた時、ペットボトルよりも軽くて持ち運びやすいスティックタイプの「ブレンディ ザリットル」は、今後注目が高まりそうだ。
味の素AGFの古賀大三郎リテールビジネス部長は1月6日の説明会で、「環境問題や物流クライシス、高齢化、人手不足、ウィズコロナなど、生活者を取り巻く環境は変化し、社会課題が大きくなっている。新製品の“ザリットル”は、プラスチック使用量削減や輸送時のCO2削減による環境負荷低減を図る。そして、製品を販売するお店側の陳列をしやすくし、お客様の買い物する時の負担も減らすことができる。新しい市場を創造したい」と語った。
また、「われわれもペットボトルコーヒーの事業をやっているが、あくまでもペットボトルが悪いということではない。リサイクルができるペットボトル容器の開発など、飲料メーカーの方々も環境問題の対応に尽力されている。私たちとしては、いろいろな環境問題がある中、社会課題を解決するひとつの手段として、この“ザリットル”を提案する」と話した。
2リットルの大容量ペットボトルが、量販店などでは実勢価格で100円前半の金額で販売されており、今回のスティック新製品が単純に価格で優位に立つのは難しいだろう。ただ、人や社会・環境に配慮した消費行動のエシカル消費への関心が高まり、コロナ禍で買物回数を減らすことが求められる中、新製品は存在感を発揮しそうだ。
記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/beverage/2021/01/2021-0108-1611-16.html
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