テーブルマーク社長交代、香川社長「中計を策定、執行段階となり一つの区切りに」


テーブルマーク香川雅司社長と、吉岡清史次期社長

テーブルマーク香川雅司社長と、吉岡清史次期社長

吉岡次期社長「テーブルマークならではの価値をお客様に届ける」

テーブルマークは12月17日、年末会見を開いた。その中で今年度12月末日に退任する香川雅司社長が退任理由などを述べ、次期社長の吉岡清史常務執行役員が来季の方針について話した。

香川雅司社長は退任のあいさつとして「社長として2年間、決して長くはないが、テーブルマークグループとして新しく中期経営計画を策定し、コロナの環境下ではあったが、具体的な執行段階まで着手できたこと、さらにメーカーとして製造機能を強化したいという意味で、後任の吉岡常務にバトンタッチすることになった」と述べた。

交代の理由として2点挙げている。1つは、従来からのステープル事業戦略から、事業の選択と集中として事業ポートフォリオを変えていく中期経営計画を策定し、それを執行フェーズにのせることができたこと。「これを1つの節目として、今後のテーブルマークグループの持続的成長に向けて区切りがついた」とした。

もう1つは来期施策の一つとして生産体制の再編があること。「製造について最も詳しい吉岡常務に任せた方が良いと考えた」と説明した。またケイエス冷凍食品の斎田直樹社長を専務執行役員に迎えることについて、亀山明記専務執行役員の後任として、経験値があり、今後のトップラインを描けるテーブルマークグループの人材として選任したとした。

次期社長を引き継ぐ、吉岡清史常務執行役員製造本部長は次のように話した。

吉岡清史常務

これまで製造部門を担当していたが、今回このような大任を授かり身の引き締まる思いだ。

今年はコロナ影響による大きな変化に尽きるが、来年度もコロナ影響は続くだろう。社会全体の環境変化はまだまだ継続すると考える。

食に関しては外食でテークアウトやデリバリーが拡大しているが、このような変化はまだ続く。一方で消費者の健康意識はコロナ禍を契機にさらに高まっている。これらのビジネスチャンスをつかみたい。

このような変化は中長期的に予想されていたことだろうが、変化の時間軸が早まった。食品を取り巻く環境変化を見据えて、我々の価値を提案できる力を身に着け、強くしていくことで、持続的成長を実現していきたい。

今後の方針には基本的に変更はない。香川社長が推進してきた方針を引き継ぎ、さらに発展させていくことが私の務めだ。

具体的には冷凍麺、お好み焼・たこ焼は「ごっつ旨い」ブランドとして、そしてパックご飯、この強みのある3つを中心に注力し、さらに今般コロナ影響の打撃を受けたベーカリー・デザートの立て直しを図る。消費の変化への対応を進める中で、商品や価値の提案力を磨いていく。

テーブルマークならではの商品開発も加速させる。またテーブルマークブランドを認知してもらうマーケティングにも力を入れる。

社内的には構造改革をしている最中だ。生産体制の整備を引き続き進め、完遂していく。ロジスティック周辺の社内サプライチェーンの見直し・改革を実施したい。品質管理の機能の強化、サプライチェーンに係るシステム投資も積極的に進めたい。

来年度も外部環境の変化を予測するのは難しいが、着実に、かつスピード感をもって様々な施策を打ち出していきたい。テーブルマークならではの価値をお客様に届けられるように社員一丸となって頑張っていく。

企業ブランド認知、継続課題

香川社長はテーブルマークとして今期10周年を迎えたことに関して「コーポレートブランドの認知拡大はこの10年間の大きな経営課題だ。商品のテレビコマーシャルやデジタル広報戦略をとってきたが、10周年となる今年度はコロナ環境で、関連施策のほとんどを停止せざるを得なかった。来年度以降、施策をブラッシュアップして、新社長の下で推進してほしい」と話した。

〈冷食日報2020年12月21日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2020/12/2020-1221-1132-14.html
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