「こおろぎ食べくらべ」「タガメサイダー」「サゴワームとオオスズメバチ幼虫のバターソテー」など集結、東京駅地下「虫グルメフェスVol.0」に多彩な客層


昆虫食TAKEOの「虫キャンディー」「二本松こおろぎ」「こおろぎ食べ比べ」

昆虫食TAKEOの「虫キャンディー」「二本松こおろぎ」「こおろぎ食べ比べ」

11月26日から11月29日までの計4日間、東京駅の構内に「はちのこおにぎり」「こおろぎ食べくらべ」「スズメバチ飴」「タガメサイダー」などの昆虫食が集結している。地下1階イベントスペース「スクエア ゼロ」で開催している「虫グルメフェスVol.0」だ。

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「虫グルメフェスVol.0」には、昆虫食の販売業者や飲食店5社が出店し、それぞれの店舗で昆虫を使ったフードメニューやドリンク、物販を展開している。

提供している商品の中には、「スズメバチ飴」「はちのこおにぎり」「サゴワームとオオスズメバチ幼虫のバターソテー」など、虫の姿がそのままの形で入っている商品がある一方、昆虫食への抵抗が強い人でも楽しみやすい、虫の形状が分からない加工を施した商品も多い。「コオロギのハンバーグ」「コオロギパウダー入りゴーフレット」「タガメサイダー」「昆虫コーヒー」などだ。

会場には、もの珍しげに昆虫食材を眺める学生風の若者や、飲食スペースで昆虫メニューを楽しむスーツ姿の男性、家族へのお土産としてか昆虫のお茶やお菓子を購入する女性など、多様な層の客の姿が見られた。

東京駅構内「虫グルメフェスVol.0」会場

東京駅構内「虫グルメフェスVol.0」会場

「虫グルメフェスVol.0」は、PR事業などを展開するサニーサイドアップが中心となって開催している。同社は、近年話題になりつつある昆虫食の魅力を正しく世の中に発信することをミッションに掲げ「虫グルメフェス実行委員会」を設立。今回の「虫グルメフェス Vol.0」はその活動の第一弾となる。

実行委員会が運営する「オフィシャルキッチン」では、YouTubeチャンネル「バグズクッキング 昆虫食&虫料理」とコラボし、「バグズキッチン お茶漬け」「はちのこおにぎりセット(はちのこおにぎり・コオロギの吸い物・カイコのフン茶)」などを700円で提供。また、「オフィシャルドリンクブース」では、「タガメサイダー」「こおろぎコーヒー+ゴーフレット」「虫薬膳酒ソーダ割 冬虫夏草・シアワーム」「スズメバチレモンサワー」「スズメバチレモネード(ノンアルコール)」「シアワーム酒サワー」などを提供する。各700円。

昆虫料理を提供している個性派酒場「鳥獣虫居酒屋 米とサーカス」では、「スズメバチ飴」(700円、以下すべて税込)、「3種のハンバーグ食べ比べセット(コオロギ・鹿・牛豚)」(1,400円)などのフードメニューを1日限定20セットで提供。

鳥獣虫居酒屋 米とサーカス「3種のハンバーグ食べ比べセット(コオロギ・鹿・牛豚)」

鳥獣虫居酒屋 米とサーカス「3種のハンバーグ食べ比べセット(コオロギ・鹿・牛豚)」

高崎経済大学発のベンチャー「FUTURENAUT(フューチャーノート)」では、昆虫食活動家YouTuberのかずき氏、東京農業大学うつせみテクノの秋山氏とコラボレーションしたメニューを提供している。「コオロギパウダー入りお汁粉+抹茶ゴーフレット」「ハイプロテインソイラテ(コオロギパウダー使用)+ゴーフレット」「アフォガード(かずき氏が開発したコオロギコーヒーとのコラボメニュー)」など。各700円で、いずれも1日30食限定。

また、かずき氏と、大阪のコーヒー店「sanwa coffee works」と開発した昆虫コーヒー「コオロギコーヒー(ブラジルサントス・ダークロースト)」「カイココーヒー(グアテマラ)」「バッタコーヒー(コロンビア)」も販売している。各100g、2100円。かずき氏によると、コーヒー店に置いても違和感がないよう、パッケージデザインにもこだわっているという。「カイココーヒーはカイコが食べる桑の木をイメージし、バッタは火を通すと真っ赤に変化することから赤のデザインにしました」(かずき氏)。

FUTURENAUTブースで販売する「コオロギコーヒー」「カイココーヒー」「バッタコーヒー」

FUTURENAUTブースで販売する「コオロギコーヒー」「カイココーヒー」「バッタコーヒー」

“人間用昆虫食材”の専門店「はまる食品」では、「サゴワームとオオスズメバチ幼虫のバターソテー」「迫力!大型オオスズメバチのドライフーズ」「コオロギとバッタの素揚げミックス」などを提供。各700円で、いずれも1日30食限定。

「サゴワームとオオスズメバチ幼虫のバターソテー」など、はまる食品のお品書き

「サゴワームとオオスズメバチ幼虫のバターソテー」など、はまる食品のお品書き

食用昆虫の養殖システム開発などを行う「BugMo」は、「こおろぎだしパック 15包入り」(1620円)を販売。

昆虫食の販売・製造・研究開発・養殖を行う「昆虫食TAKEO」では、コオロギを20%練りこんだパスタスナック「ハードバグ濃厚コオロギ」(780円)、ワームを飴の中に閉じ込めた「虫キャンディ #01スーパーワーム レモン風味」、台湾タガメのフェロモンでフルーティーな香りが楽しめる「タガメサイダー 200ml」(480円)などの商品を販売している。見本用の台湾タガメの香りを嗅がせてもらうと、虫の匂いとは思えず、青リンゴのようなフルーツの香りそのものだった。

昆虫食TAKEO「タガメサイダー」の香り見本

昆虫食TAKEO「タガメサイダー」の香り見本

「昆虫食TAKEO」を運営する合同会社TAKEOの代表社員・齋藤健生氏は、「日本のタガメは国内希少野生動植物種に指定され、商用利用が禁止されている。商品には台湾タガメを使用しているが、日本のタガメ保全に貢献するため、タガメサイダーや関連商品の売り上げの1~3%を、タガメの基礎研究を専門としている長崎大学・大庭伸也准教授の研究室に寄付している」という。

なお、「虫グルメフェスVol.0」では、昆虫食の第一人者である昆虫料理研究家・内山昭一氏を特別アドバイザーに迎え、トークセッションも実施している。トークセッションには内山氏のほか、米とサーカスの宮下慧氏、NPO法人食用昆虫科学研究会の理事長・佐伯真二郎氏などが登壇。「ムシの味わい方」「昆虫食開発の裏側」「持続可能な明日を作る昆虫食」など、昆虫食にまつわるさまざまなテーマで語る。

サニーサイドアップの担当者は食品産業新聞社の取材に、「昆虫食が話題になってきているとはいえ、まだまだ知らない人や体験したことない人が多い。そのため、多くの人が訪れる場所で開催したいという思いがあり、東京駅構内を選んだ」とし、「今回、Vol.0でトライアルとして実施することで、一般の人達にどれほど受け入れてもらえるのかを見つつ、今後も育てていきたい」などと述べた。

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/foodservice/2020/11/2020-1127-1426-15.html
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