〈シグナル〉特需を商機につなげたい


冷凍食品業界では春と秋に新商品が発売されるのが慣例となっている。食品産業新聞でも今秋の冷凍食品の新商品特集を組んだが、商品数の少なさが目立った。

今年は2月末の休校要請、その後の緊急事態宣言などの影響で、家庭用冷食は一時、店頭で欠品が目立つ事態となった。生産と供給のバランスが崩れた、この時期の経験から、第2波、第3波が予想される秋以降について、メーカーは主力商品を安定供給する責任に縛られ、新提案も手広くはできないだろうとの予想が当初からあった。

その予想通り、多くのメーカーが商品数を抑える傾向が顕著だったわけだが、一方で各メーカーの品ぞろえをつぶさに見ると、個性的な商品も少なくない。具沢山の冷凍調味料や大袋入り調理食材など、家庭用冷食としては新しいカテゴリーの商品も提案されている。

コロナ禍の中、冷食を使ったことのない人が新たに、また以前は使っていたもののしばらく冷食売場から離れていた人が再び、冷食売場に訪れるようになった。

一時の特需が落ち着き、棚替えの時期を迎えた。新たなヘビーユーザーを生み出すために様々なアプローチを試みる好機でもある。

ニチレイフーズの宮川浩幸家庭用事業部長は「新しいお客様が入ってくるとき、今のラインアップだけで満足を提供しきれているのかどうかを、考えている。社会の大きな変化に対応する選択肢を提案していきたい」と話している。

〈食品産業新聞 2020年9月28日付より〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/signal/2020/09/2020-0928-1638-16.html
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