〈大豆ミートビジネス最前線〉くらこん、ヴィーガン対応ブランドで「大豆ミート」製品6品販売、独自基準で原材料を選定


くらこん「大豆ミート」

くらこん「大豆ミート」

昆布を中心とした水産食品などを加工・販売するくらこん(大阪府枚方市)は2017年からヴィーガン(完全菜食主義者)対応ブランド「Good for Vegans」を立ち上げ、現在14品を展開している。

その内、「大豆ミート」「豆腐ハンバーグ」など6品の大豆ミート製品を販売している。ブランド立ち上げ直後は「ヴィーガン」という呼称自体の認知度も低く苦戦したものの、徐々に販路を拡大、特にこの1年は「大豆ミート」が浸透してきたこともあって売り上げが大きく伸長している。

「Good for Vegans」はくらこん発のヘルシーブランドで、豆や野菜、海藻などを主体とした商品を展開している。「サラダこんぶ」といったトッピング向け商品から「和風麻婆豆腐」などの簡便調理商品、「アーモンドカフェラテ」といったインスタント飲料まで幅広く商品をラインアップしている。ベジタリアンの中でも厳格なヴィーガンの規格に対応するため、肉や魚はもちろん、卵や乳製品、蜂蜜に至るまで、動物性原料は一切不使用である点が特徴だ。

また、「当社は元々、昆布や豆など健康志向の商品を多く展開してきた。この位置づけのひとつとして、2017年当時まだそれほど浸透していなかったヴィーガンの方々に対応したブランドを作ることにした」(同社)と言うように、ヴィーガンに限らず、より広く健康を意識する消費者もターゲットにしている。

そのため、使用する調味料一つ一つにまで同ブランド独自の基準に沿った原材料の選定を行っており、化学調味料不使用にこだわる。

また、スーパーフードなど、栄養価の高いヘルシー素材の使用やグルテンフリー、トランス脂肪酸ゼロなど時流に応じた原材料の選定をして商品の改廃を実施してきた。

和風麻婆豆腐など簡便調理が可能な製品が人気、海藻をうまく取り入れる

くらこんは、大豆ミート使用製品として、「大豆ミート」「和風麻婆豆腐」「豆腐ハンバーグ」「ファラフェル」(中東風コロッケ)「トマトコロッケ」「ひよこ豆と大豆ミートのキーマカレー」の6品を展開している。

「豆腐ハンバーグ」

「豆腐ハンバーグ」

「大豆ミート」はレトルトタイプのミンチ状脱脂肪大豆で、水で戻すことなく、ハンバーグやミートソース、カレーなどさまざまな料理に使用できる。最近では、豆腐を用意するだけで簡単に調理できる「豆腐ハンバーグ」や「和風麻婆豆腐」などの簡便商品も人気だ。動物性原料を一切使用していない加工食品はまだそれほど多くなく、ヴィーガンの消費者からは「簡便調理できる商品がもっとあると嬉しい」という声が寄せられている。

ヴィーガン食ではビタミンやミネラルのほか、アルギン酸やフコイダンといった食物繊維など、野菜だけでは補えない栄養素を豊富に含む海藻が欠かせない食材となっている。くらこんは、昆布やひじきなどの海藻を中心とした水産加工品をメインに扱っているため、同ブランド商品にも海藻をうまく取り入れている。「『豆腐ハンバーグ』にはひじきを、『和風麻婆豆腐』には昆布を入れるなど、使えるところには海藻を使用している。当社独自の強み」(同社)と自信を見せる。

ブランド発売当初は高質食品スーパー(SM)やナチュラル系SMでの導入が多かったが、最近では一般的な量販店での取り扱いも増加している。特にここ1年で大豆ミートに注目が集まり、同カテゴリーの棚を作る量販店が増えたことから、同ブランドの「豆腐ハンバーグ」や「ファラフェル」など大豆ミートを使用した商品の売り上げも伸長しているという。

今後については、「大豆ミートは浸透してきているが、『Good for Vegans』というブランドとしての知名度はまだまだ。これを足掛かりにまずはブランドを浸透させたい」としている。

〈大豆油糧日報2020年9月11日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/soy/2020/09/2020-0911-1132-14.html
【提携サイト】食品産業新聞社ニュースWEB
食品産業新聞社

食品産業新聞社ニュースWEBは、1951年発の生産・加工・流通・消費を結ぶ専門新聞社の株式会社食品産業新聞社が運営しています。「食品産業新聞」と5つの業界専門日報(畜産・米麦・酒類飲料・冷食・大豆油糧)のほか、月刊誌、ニュースサイトを展開しているユニークな会社です。就活生の皆さまは、食品業界の理解を深めるうえでの情報サイトとしてご参考ください。食品産業のさらなる発展と、食品業界を志望する学生の皆様の充実した就職活動をご支援します。( 食品産業新聞社ウェブサイトURL:https://www.ssnp.co.jp