大手食品メーカーが外食応援サイトを開設(画像はカゴメ「洋食エール隊」)
カゴメはエントリー店舗の紹介と、先着で冷凍イタリア産グリル野菜を提供
新型コロナウイルスの感染拡大により、大きな影響を受けた外食店を応援するサイトが、大手食品メーカーの間で続々と立ち上がっている。
カゴメは、外食店の集客支援を目的としたウェブサイト「洋食エール隊」を開設し、7月1日から外食店のエントリー受付を始め、8月3日から公開する。同サイトにエントリーした、洋食メニューを提供する外食店(オムライス、ナポリタン、ハンバーグのいずれかを提供していることが条件)は、店舗情報や提供メニューなどを紹介してもらえる。
さらに、先着400店舗には、カゴメの業務用商品の冷凍イタリア産グリル野菜「農園風イタリアンミックス(1ケース=1kg×10)」、または「イタリアポテトのグリル(1ケース=1kg×6)」をいずれか1ケースの合計3200kgを提供し、集客・営業を支援する。
このほか、サイト閲覧者向けコンテンツとして、「カゴメコーポレートシェフ直伝 簡単!おいしい!洋食レシピ」や「消費者キャンペーン」を掲載し、同サイトの閲覧やエントリー店舗への来店を促す考えだ。
ニチレイフーズ、テイクアウト応援メニューを公開
ニチレイフーズは、テイクアウト需要の広がりに応えて「ニチレイフーズ テイクアウト応援メニュー」を6月15日から自社サイトで公開している。同社業務用の主力商品を中心に、「オペレーション」「ボリューム」「ヘルシー」などのテーマでメニュー提案を行う内容となっている。
「ニチレイフーズ テイクアウト応援メニュー」
簡単オペレーション提案として、調理方法が自然解凍・ボイル・レンジでできることをポイントにしたメニューを多数紹介していることが特徴。定番メニューとしては、ボイル調理の「レストランユース グレイビーハンバーグ(デミグラスソース)140」をメーンに使用した「ロコモコ弁当」などを紹介している。
参考情報として、ランチの人気メニュー調査結果や、テイクアウト・デリバリーを始める飲食店に向けて、衛生管理に関しては店内の料理提供以上に衛生管理に注意すべきこと、また店内メニューにない食品を販売する場合などには別途、許可が必要になる場合があることなどを注意喚起している。
サントリーは、飲食店に食事代を先払いする「さきめし」プロジェクトと連動
サントリーグループでは、Gigi社が運営する「さきめし」プロジェクトと連動し、飲食店を応援する輪を広げている。「さきめし」とは、外出自粛などで今は行けない自分のお気に入りの飲食店に食事代を先払いし、新型コロナウイルスの影響が落ち着いた時期に食べに行こうという活動などを支援する3月から始まったプロジェクトで、WEBサイトを通じて申し込みを受け付けている。
サントリー、Gigi社「さきめし」プロジェクトと連動
サントリーは「さきめし」プロジェクトに連動することを5月13日に発表し、先払いする際にかかる10%の手数料を5月25日から期間限定で負担しており、手数料無料は現在も続いている。「さきめし」をサポートすることで継続的に飲食店を応援する考えだ。
コロナ禍で外食店は大きな影響を受けている。食品メーカーによる支援は、WEBサイトでの応援にとどまらず、今後も広がりそうだ。
記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/foodservice/2020/06/2020-0630-1516-14.html
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