ワタミが自社でデリバリー実施、外注より価格を抑えて料理提供/ワタミデリバリー


ワタミ・渡邉美樹会長

ワタミ・渡邉美樹会長

コロナで宅配需要急増 当面は電話のみで受付

ワタミは6月22日、自社でデリバリーを行う「ワタミデリバリー」を発表した。外部の宅配事業者よりも手数料を抑えられるようにした。まずは中食需要の高い「からあげの天才」と「bb.q オリーブキッチンカフェ」の2業態で、7月1日から東京・大鳥居にある店で取り組む。対象店舗は順次拡大予定で、他の業態での実施も視野に入れている。新型コロナウイルスの影響で食事のシーンは家庭内へとシフトしている。今後も伸長するとの見通しから、新たな戦略基軸として育成する。

デリバリーの受付は電話で行う。コールセンターを設置し、そこで注文を一括で受け付ける。店舗にはコールセンターから顧客情報などを伝えて配送する。配達手数料は、購入金額1,500円以下なら350円、1,501~3,000円ならば200円、3,001円以上で無料になる。WEBサイトの立ち上げも検討している。

今回デリバリーを実施する2業態はコロナ禍で売り上げを伸ばしたという。bb.q の5月の売上高は前年同月比で2倍になるなど顕著な推移だ。売り上げ全体のデリバリー比率もbb.qは4割、から揚げの天才は2割以上となっている。

一方、外部の宅配事業者にデリバリーをすべて委託すると、商品代の約4割が配送手数料となるため、店舗と同じ価格で商品を提供すると利益を圧迫しかねない。そのため、外部の宅配事業者を利用する飲食店はテークアウトやイートインよりも価格を上げるなどの対応を取っている。

今回の取り組みは、過去にワタミで展開していたお好み焼の宅配事業(現在は閉店)の経験を活かした。本来の計画よりも前倒しで実施し、外注よりも価格を抑えられるようにした。

同日開かれた会見で、渡邉美樹会長は今後の成長分野に「ファミリー・デリバリー・テークアウト」の3点を挙げる。ファミリー層には焼き肉の新業態で、デリバリーなどはからあげの天才やbb.q で訴求を強める。居酒屋業態の縮小は避けられないとの見通しもあり、この3つに沿った業態に力を注ぐとともに、祖業の居酒屋業態にも取り組む。渡邉会長は「これからのワタミは違う会社になる。ファーストカジュアルの会社に生まれ変わる」と強調した。

〈冷食日報2020年6月23日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2020/06/2020-0623-1534-14.html
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