ニチレイ 2019年度冷食は米飯1割強・チキン1割弱の伸び、主力品の生産能力増強へ


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ニチレイの2019年度グループ全体の冷凍食品売上高は2,295億5,600万円で前年比2.3%増となった。ニチレイフーズのほかニチレイフレッシュの水産冷凍食品などを含む取扱額となる。

内訳は家庭用調理品が648億3,100万円で7.5%増、業務用調理品が995億3,500万円で1.2%増、その他が651億9,000万円で0.7%減(うち農産加工品は197億9,700万円で2.5%増)。

ニチレイの加工食品事業としては2019年度、売上高・営業利益とも過去最高を更新した。家庭用調理品の伸びが顕著だが、主要カテゴリーでは、米飯類が出荷ベースで1割強、チキン加工品は1割弱の伸びとなった。

これら主要カテゴリーについては生産能力の増強についても発表している。

米飯の船橋工場では、既存の生産ラインを統廃合することで、炒飯、ピラフ類の生産能力を増強する。「特から」を生産するスラポンニチレイフーズ(タイ)では既存のラインを一部、「特から」生産用のラインに変更することで生産能力を増強する。

タイではGFPT ニチレイ社(GFN)の第二工場も2020年10月に稼働予定だ。GFN 第二工場の総投資額は約40億円。中食向けチキン加工品を強化するとしている。

なお海外市場については米国事業の成長加速に向けた基盤強化をテーマに掲げている。アジアン冷凍食品の拡販とともに、販売拡大に対応したOEM での商品調達力の増強のほか、自前の生産機能を持つ検討も継続する。

宅配・EC、新需要に体制構築

また今期は新たな価値創造への取り組みとして、健康機軸商品の事業拡大を掲げた。今期、新たに「ウエルライフ事業部」を創設して本腰を入れる。

成長業態へのアクセス強化として、生協を含めた宅配、また拡大するECビジネスに向けて「健康」や「簡便調理」といった付加価値のついた商品展開を進めていく方針だ。

生協については現在、唐揚げやチキンステーキなどを展開しているが、今期施策としてチキン加工品など既存商品の拡販を図るほか、「健康」や「キット商品」などニーズに合致した商品開発を推進するとしている。

ECにおいては自社通販サイト「ニチレイフーズダイレクト」の改善とSNS の活用策に取り組む。また大手通販サイトとの協業・商品開発も施策に挙げた。

DAIZ 社との「発芽大豆」をベースにした代替肉商品の共同研究・商品開発も推進するが、具体的な発売時期などは明らかにしていない。

〈冷食日報2020年5月15日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2020/05/2020-0515-1506-14.html
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