日清オイリオグループとJオイルミルズ、搾油事業で業務提携基本契約を締結


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日清オイリオグループとJ-オイルミルズは3月31日の取締役会決議を経て、搾油事業に関する業務提携基本契約を締結した。

少子高齢化に伴う油脂と油かすの需要の長期的な減少、輸入製品に負けない国際競争力の維持・向上に向けた取り組みを強化する必要性など、国内搾油産業の長期的な課題について、両社が共通認識を持つに至ったことが背景にある。関係当局との相談を経て、川上領域である搾油工程(原油と油かすの製造)までをその範囲とした。両社の独自性と健全な競争環境を維持しながら、将来に渡り安全・安心な油脂と油かすを安定的に供給することで日本の食を支え、広く社会に貢献するという使命のもと、食品産業の発展、国際競争力を維持・向上させることが目的だ。

業務提携の内容は次の4点となる。1点目の「両社の搾油設備を活用した搾油工程(原油と油かすの製造)の受委託」では、両社の保有する搾油設備を有効活用し、高い品質管理体制のもと、安全・安心な油脂と油かすを安定的に供給し続けていくことができる体制を構築する。

2点目の「油糧種子や原料油脂の共同配船」では、共通する油糧種子や原料油脂の共同配船により、輸入本船の大型化など、調達力と国際競争力の維持・強化を図る。

3点目の「原油と油粕の工場間での等価交換」では、原油と油かすの国内移送船において、これまで各社工場間で行っていた移送の一部を両社相互に最寄り工場からの等価交換に切り替えることで、物流の効率化を実現する。これにより、総移送距離の低減に伴うCO2削減と、ひっ迫する国内物流の緩和に寄与する。

4点目の「災害による工場操業停止など供給に問題が発生した場合に協力する体制の構築」では、台風や豪雨、地震などの自然災害や、その他有事の際に備え、両社が協調して油脂および油かすを供給する体制を整え、国内における供給の責任を果たす。

岡山にある両社の搾油工場の相互活用など、協議体は今後も継続

今後は、これらの提携内容に加え、今後50年の環境変化を見据え、国内搾油産業の長期的な課題の解決と、持続可能な発展のためのさらなる検討に着手するとし、業務提携についての協議体を今後も継続する。

両社は岡山県倉敷市にそれぞれ搾油工場を有している。たとえば、この比較的新しい近隣の2ラインを相互に活用し、より効率的かつ安定した供給の継続を可能とする搾油体制を構築することや、社会的な重要課題である脱炭素社会への取り組み、AIやIoTの活用によるスマートファクトリー化構想など、将来の両社共同での運用について、実現可能性を含めて協議するという。

なお、資本提携については検討していないという。また、本件の協議、検討、契約の締結にあたっては、別途関係当局に相談しながら進めていくとしている。

〈大豆油糧日報2020年4月2日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/soy/2020/04/2020-0402-1059-15.html
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