2020年2月の冷凍野菜輸入量は10.5%減、新型コロナ影響し中国産33%減、ポテト以外の品目は軒並み前年割れに


2020年2月冷凍野菜輸入データ(財務省調べ)

2020年2月冷凍野菜輸入データ(財務省調べ)

財務省が3月27日発表した2020年2月の輸入通関実績によると、冷凍野菜輸入量は2019年比10.5%減の6万2,125t、4カ月ぶりに前年同月を下回った。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で中国からの輸入数量が大幅に減少した。

金額ベースでは12.4%減、平均キロ単価は2019年より2.1%下落し181.5円となった。中国産は合計1万9,663tで前年比33.0%減となった。これは輸入数量全体の31.7%。前月の1月は5割弱を占めていたが、大きくシェアを落とした。

中国では当月、新型コロナの拡大を受けて春節休暇を2月2日まで延長、企業活動は華東地区では10日から再開しているが、人手不足などから稼働率が上がらない状況が続いたという。

農産品の主産地のひとつでもある山東省の企業状況について、ジェトロが2月末から3月初頭にかけて行った調査によれば、日系企業の製造業のほとんどが稼働率70%となっており、従業員の復帰状況は6割が「ほぼ100%」という。一方で事業再開上のボトルネックとして、「省市をまたぐ物流の制限」「取引先の体制の未整備」「防疫品の不足」が挙がっている。

輸入関係者からは3月に入り、貨物は入ってきているとの声が聞かれる。一方で中国国内にコンテナが滞留しているとの観測もあり、引き続き輸入動向を注視する必要がある。

凍菜の輸入状況を品目別に見ると、ポテトは前年比11.9%増の2万8,229t。トップシェアの米国が12.9%増と3カ月連続のプラス。カナダは39.1%増と3カ月ぶりに前年を上回った。欧州勢もオランダが18.3%増、ベルギーは26.6%増、ともに3カ月連続で前年同月を上回った。一方中国は42.4%減と落ち込んだ。

枝豆は9.6%減、7カ月ぶりのマイナスとなった。トップシェアの台湾は6.8%増と6カ月連続プラス、タイも5.7%増と堅調だが、中国は39.0%減と3カ月連続マイナスとなった。

ブロッコリーは22.7%減とマイナスに転じた。中国が41.4%減を大幅に落ち込んだ。エクアドルも9.2%減と4カ月連続で前年同月を下回った。ほうれん草は28.7%減と落ち込んだ。5カ月連続のマイナス。9割以上を占める中国産が3割減となった。

コーンは20.0%減。トップシェアの米国が3割減とマイナスに転じた。タイは2割増と堅調。中国は4割減と落ち込んだ。

インゲンは1割減と2カ月連続マイナス。中国が42.5%減と大幅減に転じた。一方タイは28.1%増とプラスに転じた。インドは100t、4カ月連続で増加基調にある。

そのほか中国産はカンショが7割減、混合野菜が21.9%減、「その他」が34.2%減などとなった。

〈冷食日報2020年3月30日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2020/03/2020-0330-1504-15.html
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