「雪見だいふく」初の年間売上100億円突破へ、通年化した2個入りが春夏も健闘/ロッテ


ロッテ「雪見だいふく」

ロッテ「雪見だいふく」

ロッテのアイス「雪見だいふく」の年間売上高(2019年4月~2020年3月)が、初めて100億円を突破する見込みだ。

従来は秋冬限定だった2個入りを2018年4月から通年販売へ切り替え、今までなかった春夏の消費者との接点を、ちょい足しレシピや食シーン提案、フレーバー品で広げ、激戦の春夏店頭で陳列スペースを確保、夏も売れるアイスへと育て上げた。

もともとアイスは春夏商材とされ、秋冬しか売らないアイスは数少ない。しかも冬のイメージが強い「雪見」という商品名での春夏の売り場定着とあって、この間のマーケティングと、3年目にあたる2020年春夏の展開に関心が集まる。

「雪見だいふく」は1981年発売。30年以上にわたり守り続けた秋冬限定販売を取り払うことにしたのは、消費者調査で春夏も購入意向が高いという結果が出たこと、メーカーが勝手に限定しすぎているのではという疑問を持ったことがきっかけ。通年化1年目の2018年度は、春夏も売っているということのニュース性と、その認知の拡大に取り組み、2年目の2019年度は商品の秋冬イメージを根本的に変えることに取り組んだ。

2年目の壁は高く、キーワードを「涼み涼み雪見」とし、一気にクールダウンしたい時のアイスではなく、心地よくひんやり涼みたい時の「冷涼和菓子」として提案。

上期は「涼み」を商品名に入れたフレーバー品「雪見だいふく涼み抹茶」で消費者との接点強化に挑み、その流れのまま、得意とする秋冬商戦へ突入。バニラに次ぐセカンドフレーバーの「雪見だいふくコクのショコラ」、「雪見だいふくハートのいちご」が当たり、大きくけん引、2019年度売上高は前年比8%伸長し、約101億円に届く見込みとなった(食品産業新聞社推計)。

「雪見だいふく涼み抹茶」(2019年5月発売)

「雪見だいふく涼み抹茶」(2019年5月発売)

「雪見だいふくコクのショコラ」(2019年9月発売)

「雪見だいふくコクのショコラ」(2019年9月発売)

「雪見だいふくハートのいちご」(2019年12月発売)

「雪見だいふくハートのいちご」(2019年12月発売)

秋冬イメージが強すぎるゆえの夏の壁は、テレビCMを完全に夏を意識した素材へ変え、SNSでのコミュニケーションも「夏のイメチェン計画」を展開、「もちアイス=冷涼和菓子」の世界観作りに全力をあげたことで乗り越えた。
 
そして通年化3年目の今年は、基幹バニラを上期に市場に完全定着させることで、さらに8%増の伸長を狙う。「前年伸長したので容易ではなく、正直高い目標。3月発売の『雪見だいふくもちもちパンケーキ』は好調、5月も新フレーバーを出すが、あくまでも春夏の雪見ブランドと消費者の接点作りの位置づけで、今年はバニラを大きく伸ばす」(ロッテ)。

「雪見だいふくもちもちパンケーキ」(2020年3月2日発売)

「雪見だいふくもちもちパンケーキ」(2020年3月2日発売)

「雪見だいふく」は特許を取得している唯一無二のレシピで作られたアイスで、ロッテの中期経営計画(2020年~2023年)のアイス部門で「クーリッシュ」に次ぐ重点商品の位置づけ。ロッテによると、2023年のアイス売上目標は1000億円。このうち「雪見」群は120億円(海外含む)を目指しており、輸出も含め伸びしろのあるブランドだとしている。

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/milk/2020/03/2020-0319-1215-14.html
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