一斉休校で冷食の需要増加も供給は問題なし、冷静に普段の買い物を


普段通りの購買行動が重要だ(画像は「ライフ コモレ四谷店」)

急激な買い溜めは需給のバランスを崩すため、普段通りの購買行動が重要(画像は「ライフ コモレ四谷店」)

学校の臨時休校などの影響で、家庭用冷凍食品の販売は伸びている。パスタや米飯などで買い溜め需要が発生しているとみられるが、3月6日時点では大きな混乱は見られない。メーカー各社の商品供給も現時点では増産などの対応は迫られていない。

2月全体のKSP-POSのデータによると、全体の販売金額は前年同月比11.6%増だった。販売個数も9.4%増でどちらも大きく伸長している。

カテゴリー別では、「冷凍調理」の販売金額は同9.2%増で、11カ月ぶりに前年を上回った。「冷凍米飯」は同17.5%増で最も伸長率が高い。「冷凍麺」は同15%増となった。ただ、ある冷食メーカーの担当者は「冷凍庫にストックできる量にも限界がある。そこまで極端な買い溜めにはなりにくいのでは」と分析する。

ある大手卸は「2月28日から3月2日にかけて、(前年比)30~50%増と大きく跳ねたが、それ以降は10~20%増と比較的落ち着いている」と語る。3月6日時点の商品供給は「特に問題はない」という。

別の大手卸では「2月28日~3月1日の週末、簡便性の高い米飯やパスタを中心に大きく伸びた。3月1日週の後半は落ち着いてきたが、それでも2ケタ増と通常よりも出ている」と話す。そのため、「この週末(7~8日)がどうなるか、注視している」と力を込める。

小売店の担当者によると、2月の冷凍食品販売は伸長が続き、特に2月27日の一斉休校の要請以降は購入がより増えたという。在庫の状況については、イオンやイトーヨーカドー、ライフに聞いたところ、3月4日時点では問題ないと回答した。

冷食メーカーの出荷は増加 現状は増産などなし

冷凍食品メーカー各社についても、出荷は伸びたとの回答だった。

味の素冷凍食品によると、休校要請の発表後から出荷が急激に増加したという。ただ、現状の在庫で対応できるため、増産などの対応は直ちには行っていない。

テーブルマークの家庭用冷凍食品は休校の要請以前から、出荷は2~3割ほど伸びていた。その中で麺類やたこ焼、米飯類は引き合いが増えた。麺類では玉麺も伸長した。

日本製粉では、販売は伸長したものの現在は落ち着きを見せ、現状の出荷には問題がないという。日清フーズでも店頭での販売は増えたと答えた。

その他のある大手メーカーは「市販冷食は品目によって大きく伸びている。特に米飯類が好調」と話す。別のメーカーは「直近で需要が伸びている」と述べる。出荷は「通常通り行えている」と明かした。

農林水産省では、食料品が不足していないことをホームページ上で伝えている。通常通りの生産や供給を行っているメーカーが現在は多く、製品在庫についても十分にあるという。

急激な買い溜めは需給のバランスを崩しかねない。冷静に普段の範囲での買い物をすることが重要だ。

〈冷食日報2020年3月9日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2020/03/2020-0309-1114-15.html
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