缶コーヒー新商品が続々、“短時間の気分切替ニーズ”への対応がカギ


アサヒ飲料「『ワンダ』X-BITTER」ブラック(右下は4月14日発売予定「『ワンダ』極」老舗珈琲店の甘くないラテ)

アサヒ飲料「『ワンダ』X-BITTER」ブラック(右下は4月14日発売予定「『ワンダ』極」老舗珈琲店の甘くないラテ)

飲料各社の缶コーヒーの戦略が相次いで発表されている。多くの新商品に共通するのは、短時間の気分転換をコンセプトにした商品設計にしていることだ。

アサヒ飲料は、「ワンダ」ブランドから新感覚のブラックコーヒー「『ワンダ』X-BITTER」ブラック(245g缶/115円、以下税別価格)を3月10日から全国発売する。高級豆を深煎り焙煎することで“極限の苦み”と“コク”を生み出し、ホップエキスを使用することで爽やかな後味を実現した“ウマニガ”な味わいが特徴という。

特に同商品がターゲットとしているのは、30-50代の働く男性だ。同社の調べによれば、現代のビジネスマンは効率的な働き方が求められ、“一日の業務量が増えた”と感じる人が増加している。今後はより一層、短時間での気分の切り替えニーズが高まると同社は予想して開発したのが新商品だ。

今月行われた戦略発表会で、同社執行役員の宮野款マーケティング一部長は、「“WONDA”ブランドから、期待を超えるおいしさを提供したい。コーヒーのメインストリームは“嗜好性”。メーカーとして、最高の“嗜好性”を提示することが重要だと考えた」と話した。

サントリー食品インターナショナルは、仕事中の“5分間の休憩”をコンセプトにした「ボス ファイブミニッツコーヒー」(185g缶/115円)を2月4日から発売した。中味は、新焙煎法を採用することで、コーヒーの香りを活かしつつ雑味のないクリーンな味わいを実現し、牛乳を100%使用することによりサラっとした後味に仕上げたことが特徴だ。

パッケージは、ベースにライトブルーを採用し、若い世代や女性でも手に取りやすい、親しみのある明るいデザインにしている。「ボス」ブランドは“働く人の相棒”として展開しているが、今回は味わいと見た目により、短時間で軽やかな気分になれる価値を提供する。

サントリー食品インターナショナル「ボス ファイブミニッツコーヒー」

サントリー食品インターナショナル「ボス ファイブミニッツコーヒー」

コカ・コーラシステムは、オリンピックで働く人々をパッケージデザインにした新商品「ジョージア ファイブ」(185g缶/115円、170g缶/110円)を1月13日から発売している。中味は、コーヒー大国5カ国の豆を、5段階の焙煎を組み合わせたすっきりとした微糖タイプの設計で、5色のオリンピックエンブレムも特徴だ。
 
同商品は、オリンピック・パラリンピックを支える人たちへの応援メッセージとなっており、読めば短時間で気分が上がるような内容となっている(他の主力3品のパッケージでも展開)。3月発売の第2弾と5月発売の第3弾では、裏面にオリンピックに関わる働く人々を描き、大会に向けた思いを記載した「職業紹介デザイン」の24種類を展開するという。

コカ・コーラシステム「ジョージア ファイブ」(オモテ面、ウラ面)

コカ・コーラシステム「ジョージア ファイブ」(オモテ面、ウラ面)

缶コーヒーは、もともと仕事の合間の休憩時などに飲まれるケースが多かったが、タバコ休憩をする人々がめっきり減り、ペットボトルコーヒーの人気の広がりもあって、存在感が徐々に薄くなっていた。そこで、缶コーヒーならではの価値を提供するため、短時間で気分を入れ替えられるような味わいのブラックや、見た目と味わいで軽やかな気分になれる提案、そして読んで元気になるメッセージ缶などが展開されている。

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/beverage/2020/02/2020-0210-1802-14.html
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