「容器包装2030」を制定、リサイクルPETなど環境配慮型強化/アサヒ飲料〈サステナビリティの取り組み〉


ラベルレスにすることで、樹脂量を約9割削減(アサヒ飲料)

ラベルレスにすることで、樹脂量を約9割削減(アサヒ飲料)

アサヒ飲料は、ビジョンとして、「社会の新たな価値を創造し、我々の『つなげる力』で発展させ、いちばん信頼される企業となる」を掲げている。その実現に向け、特に重要と位置付けるのが、「健康」「環境」「コミュニティパートナーシップ」「食育」「サプライチェーンマネジメント」である。そのうち「環境」ではESGの活動強化に向け、持続可能な容器包装を実現するための「容器包装2030」を2019年1月に制定し、プラスチック問題に取り組んでいる。これは、「リサイクルPET、環境配慮素材の採用拡大」、「プラスチック容器の重量削減」、「環境に配慮した新容器開発」の3つの目的から構成されるもの。すでに、省資源で分別しやすい「ラベルレス商品」の品揃えが広がるなど、取り組みが進んでいる。

アサヒ飲料が掲げる「容器包装2030」の3つの目的のうち、まず、「リサイクルPETボトル、環境配慮素材」については、2030年までにプラスチック製容器包装(PETボトル、ラベル、キャップ、プラスチックボトル)の全重量の60%にリサイクルPET、植物由来の環境配慮素材などを使用することを目指す。

2つめの「リデュース」では、“ラベルレスボトル”を拡大するなど、プラスチック製容器包装の重量削減を目指す。3つめの「環境に配慮した新容器開発」では、プラスチック容器以外や、新たな環境配慮素材の研究開発を目指している。

その中でも、リサイクルPET、環境配慮素材の採用拡大は2030年までの数値目標を定めており、2019年から採用拡大に向けて取り組んでいる。今年7月からは、リサイクルPETの使用を順次開始しており、「カルピスウォーター」などの乳性飲料の一部商品に導入し、年内には「三ツ矢サイダー」などの炭酸飲料の一部商品にも拡大する。

今年7月から乳性飲料や炭酸飲料の一部にリサイクルPETの使用を開始する

今年7月から乳性飲料や炭酸飲料の一部にリサイクルPETの使用を開始する

 
同社技術研究所では、リサイクルPET採用に向けた各種評価、新規リサイクル技術調査のほか、植物由来素材などを用いた容器包装の使用率向上や、新たな包装材料への展開に向けた開発を行っている。
 
また、同社はこれまでもPETボトルをはじめとするプラスチック包装の大幅な軽量化を実現してきた。引き続き、飲料包装として求められる性能を担保しつつ、環境負荷低減につながる軽量化を行うとともに、普及している容器がいかに持続可能な容器包装として、使い続けられるかを考えることも課題に挙げている。
 

ラベルレス拡大、省資源で分別しやすく

そして、商品にラベルを貼付しない「人にやさしく、地球にやさしい」ラベルレス商品のラインアップ・販路拡大に取り組んでいる。ラベルレスにすることで、樹脂量は約9割削減できるという。2018年5月からは、ラベルレス商品として、「『アサヒ おいしい水』 天然水 ラベルレスボトル」600mlPET、1.9LPETを一部チャネルでテスト発売しており、廃棄物削減などによる環境負荷低減の取り組みを強化している。
 
2019年に入り、「アサヒ『十六茶』ラベルレスボトル」(630mlPET)、「アサヒ『六条麦茶』ラベルレスボトル」(660mlPET)、「『守る働く乳酸菌』 ラベルレスボトル」 (100mlPET)を通販・宅配中心に販売するとともに、テスト販売していた「『アサヒ おいしい水』天然水 ラベルレスボトル」についても販路を拡大している。ラベルレス商品の展開により、顧客の利便性と廃棄物量削減による環境負荷低減につなげる考えだ。
 
さらに、地域の環境美化活動への貢献を目的に事業所近隣でクリーンアップ活動を実施している。2019年は、海洋ごみ削減のために一斉に清掃活動を行う「海ごみゼロウィーク」(環境省、日本財団の共同事業)の趣旨に賛同し、5月下旬〜6月上旬にかけて、本社、支社、工場などの事業所近隣で「海ごみゼロ ウィーククリーンアップ活動」を実施している。
 
期間中には、多くの社員が参加し、地域の環境美化に貢献するとともに、地球規模の視点で環境問題について考え行動する機会にもつなげているという。

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/beverage/2019/11/2019-1118-1700-16.html
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