大手量販店で初めてアルゼンチン産牛肉を販売開始/イトーヨーカドー


畜産日報 2019年6月26日付

畜産日報 2019年6月26日付

日本の大手量販店で初めてイトーヨーカドーがアルゼンチン産牛肉の販売を開始した。イトーヨーカ堂は6月25日、首都圏・関西のイトーヨーカドー118店舗でアルゼンチン産牛肉を使用した商品を、25日から30日までの期間限定で販売すると発表した。販売する商品は、肩ロースを使った「ローストビーフひとくちステーキ」(110g、税別580円)、「牛味付バラ塩だれ炒め用」(100g当たり同158円)。

アルゼンチン産牛肉は、広大な牧草地で育てられ、余分な脂肪が少なくしっかりとした赤身の味わいが特徴の牛肉。牛肉の消費量が日本の10倍といわれるアルゼンチンでは、普段から牛肉が食卓に並ぶ。イトーヨーカドーでは、これに合わせて25日~30日の期間、アルゼンチン産の食材を集めた「アルゼンチンフェア」を開催し、アルゼンチン産赤エビ、ワインなども販売する。「ローストビーフひとくちステーキ」は、味の良い肩ロースを使用しローストビーフにした。レンジで軽く温めることで赤身のおいしさを味わえる。「牛味付バラ塩だれ炒め用」は、岩塩を使用した塩タレにレモンの酸味を効かせたさっぱりとした味わいが特徴。

アルゼンチン産牛肉の供給量は限られるものの、多様なニーズに合わせた提案が可能に

アルゼンチン産牛肉は、南部のパタゴニア地域のみについて輸入を解禁された。アルゼンチンでは口蹄疫ワクチンが接種されているが、パタゴニア地域はOIE口蹄疫ステータスで口蹄疫ワクチン非接種清浄地域に認定されている。口蹄疫ワクチン接種清浄地域である北部とは大河川で自然的に隔離されていることで地域主義が適用された。〈1〉口蹄疫ワクチンの不活化へ、牛肉のPh 値を6以下にする〈2〉ウイルスの浸潤する可能性のある骨を抜く〈3〉トレーサビリティシステムの完備〈4〉対日輸出要件に該当しない牛との隔離――の条件が設けられた。

アルゼンチン産牛肉の輸入量は1~4月累計で10,948kg にとどまるが、こうしたフェアの開催で今後の増加が見込まれる。輸入業者によると、「関税は38.5%であり、現地相場も決して安価なわけではない。しかし、現地の需要を見ると、肩ロースは強くなく、他国に比べ比較的安価で買いやすい。こうした需給バランスも活用して輸入することが可能」としている。ただ、数量的には、「アルゼンチンの主要産地は北部のパンパ地域であり、パタゴニア地域だけでは供給量は限られる。将来的に全土で解禁することが望まれる」としている。ただ、現状の豪州、米国の2国に輸入牛肉の大半を依存する中で、選択肢が広がったことは確実であり、「お客様のニーズが多様化する中で、さまざまな提案が可能になりつつある」と話している。

〈畜産日報 2019年6月26日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/meat/2019/06/2019-0626-1848-14.html
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