シマダヤが健康志向商品を「健美麺」ブランドに統合、チルド麺初の機能性表示食品、“食後の血糖値上昇を抑える”うどん・そば・中華めんも


シマダヤ「健美麺」シリーズ

シマダヤ(株)(木下紀夫社長)は5月23日、「健康麺商品発表会」を開いた。チルド麺初の機能性表示食品「食後の血糖値上昇を抑える うどん1食」、「同 そば1食」、「同 中華めん1食」をお披露目。また、食塩ゼロ、糖質40%カット、塩分カットといった健康志向に応える商品ラインナップをリニューアルし、「健美麺(けんびめん)」としてブランド統合することを明らかにした。いずれも、秋冬新商品として9月1日に発売する。

木下社長は、「夏物商品はGWも少し苦戦したが、今週から真夏日の地域も出てくるようで、流水麺や冷し中華の動きに期待している」と、直近の動向に触れた上で、「当社は2013年に食塩ゼロ本うどんを発売し、その後、糖質40%カット本うどん、食塩ゼロ本そばと投入してきた。6年間で一定の支持をいただき、着実に成長している。今回、発表した機能性表示食品のうどん、そば、中華めんは開発から足かけ3年、この秋冬に“「健美麺」”として発売する。当社は、今年で創業88年を迎える。1931年に名古屋で創業し、20年後に東京に出てきた。その前後から創業者の牧清雄は健康に重きを置いた商品開発をしており、1951年にビタミン、カルシウム等を加えた栄養玉うどん、1965年には高カロリーのスタミナうどんを発売した。現在の日本では高血圧や糖尿病の患者や予備軍が非常に多い。そうした状況を踏まえて、この6年間取り組んできた。そして、今回の食後の血糖値上昇を抑えるうどん、そば、中華めんは当社としても何十年ぶりかの大きな取り組みと認識している」とした。

シマダヤ 木下紀夫社長

シマダヤ 木下紀夫社長

小原伸之常務取締役開発研究所長が共同開発者の高崎健康福祉大学大学院の荻原琢男教授を紹介。

荻原教授=「健美麺」食後の血糖値を抑える うどん、同そば、 同中華めんの機能性関与成分は海藻由来の「アルギン酸Ca(カルシウム)」。機能性表示食品の届け出には2つ方法がある。既発表の論文を集めて整理することで、機能性を証明する方法と、自ら臨床試験を行う方法で、シマダヤは後者で証明した。3年という開発期間が、届け出から3か月で受理という異例の早さにつながったのではないかと思う。
 
臨床試験は健康な成人男女に対し、ランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験で実施。1週ごとにアルギン酸Ca を含むめんと通常のめんを食べて、それぞれの食後の血糖値の上がり幅を確認した。結果として、食後血糖値のピーク値の平均が、うどんで11.0%、そばで12.7%、中華めんで9.5%下がった。概ね食後血糖値のピークが10%前後下がっている。
 
食品に含まれるデンプンは、いくつもの糖が連なってできている。これが、唾液に含まれるアミラーゼや胃酸でマルトース(糖が2つ)まで分解され、消化管のα-グルコシダーゼでブドウ糖に分解されて吸収される。アルギン酸Caの働きは、このα-グルコシダーゼの働きを阻害するもの。そのため、糖の吸収がゆっくりになり、食後血糖値の上昇を抑えられる。
 
糖尿病では、網膜症、腎症、神経障害が3大合併症として知られている。最近ではアルツハイマーの要因となることも分かってきており、これからの社会にはこうした商品が必要だ。また、アルギン酸Ca はゆでても炒めても溶出することがないのも特徴だ。

高崎健康福祉大学大学院 荻原琢男教授

高崎健康福祉大学大学院 荻原琢男教授

質疑応答

Q:新商品の機能性表示食品と、従来の糖質40%オフへの商品理解をどう進めるか。
 
木下社長:まずは新発売する機能性表示食品のコンセプトを伝える試みをしたい。また、売り場に1アイテムあっても、認知されない。「健美麺」の売り場を作り商品価値を伝え、しっかりPRしていく。
 
Q:現在の食塩ゼロ本うどん、糖質40%オフ本うどん、食塩ゼロ本そばの6年間での実績は。
 
木下社長:発売時期が違うが、どれも発売した時よりも、1.5~2.5倍に成長している。
 
【「健美麺」ラインナップ】

コンセプトは「美味しく食べて健やかな食生活をサポートする」。機能性表示食品とウェルネスの2カテゴリで展開する。
 

家庭用チルド〉
◆機能性表示食品「健美麺」
△「健美麺」食後の血糖値上昇を抑えるうどん1食、△同そば1食、△同中華めん1食。各150円(希望本体価格、税別)。
 
◆ウェルネス「健美麺」
〈1〉「健美麺」食塩ゼロ 本うどん1食・3食(100円・235円)、同糖質40%カット 本うどん1食(115円)、同食塩ゼロ 本そば1食・3食(100円・235円)を、「健美麺」ブランドとしてリニューアル発売。うどんは国産小麦粉100%、そばは甘皮まで引き込んだそば粉を使用。
 
〈2〉「健美麺」塩分40%カット生ラーメン鶏ガラ醤油味1食、同コク旨味噌味1食を新発売。塩分40%カットながら、本格的なラーメンが楽しめる。各180円。
 
〈3〉「健美麺」塩分40%カットめんつゆ2人前(150円)、同カレーうどんつゆ1食(200円)、同塩分30%カットラーメンスープ鶏ガラ醤油味1食(100円)をラインアップ。
 

家庭用冷凍〉
◆ウェルネス「健美麺」
冷凍「健美麺」食塩ゼロ稲庭風うどん3食(375円)、同糖質40%カットうどん3食(415円)、同食塩ゼロ藪そば3食(375円)。
 
〈米麦日報 2019年5月27日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/rice/2019/05/2019-0527-1158-14.html
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