マルサンアイ 8期連続で売上過去最高を更新、豆乳・液状みそが伸長/19年9月期・第2四半期


マルサンアイ 渡辺邦康社長

マルサンアイ 渡辺邦康社長

みそ売場の個食対応進む、液状みそをさらに育成/渡辺社長

マルサンアイは5月14日、愛知県岡崎市の本社で19年9月期・第2四半期の決算説明会を開いた。豆乳の好調推移と、液状みその上乗せにより、8年連続で上期売上高は過去最高を更新した。売上高は増収、営業利益はマルサンアイ鳥取(豆乳工場)の減価償却費増加で減益を計画する。

渡辺邦康社長は会見で、今後の展開について説明し、みそ事業に関しては「液状みそを拡大する。みそ市場は年々減少しているが、個食に対応できるみそが市場に出てきた。当社が力を入れている液状みもその一つ。パウダーみそ、フリーズドライもそう。個食タイプの売り場をつくるスーパーも出てきた。個食対応が進むだろう」とし、液状みそをさらに育成する方針を示した。

液状みそ「鮮度みそ」シリーズは、累計販売本数200万本を突破。テレビCMや交通広告、レシピ動画・投稿アプリを活用したオリジナルレシピの発信など、プロモーションを強力に推進中だ。同シリーズの支持層は、若い女性や単身の男性が多く、手応えをつかんでいる。

「鮮度しょうゆはしょうゆ市場の30%を占める。液状みそもみそ市場の30%を占めるまでになれば。当社の鮮度みそは、開封後も常温で鮮度を保てる点がアドバンテージ。食卓にある身近な商品にし、みそ汁を飲む人を増やしたい」と意気込んだ。

中国・タイへのみそ輸出拡大図る、豆乳は海外・業務用製品の拡売に注力

生みそでは、2月に人気テレビ番組で豆みそが取り上げられ、「本場赤だし」を中心に赤みそが出荷増となった。この勢いを継続させる施策として、「赤みそは東海3県が主力だが、他のエリアでも品そろえとして1品はある。定番に入れたい。また、鮮度みそに八丁味噌使用の商品がある。中部のメーカーとしては、『名古屋めし』の食べ方をうまく発信したい」と意欲を見せた。

みそではそのほか、中国とタイ(東南アジア)の販社での販売、輸出の拡大を図る。加工用・業務用みその販売強化と、合理化によるコスト削減にも引き続き注力する。

豆乳飲料事業は、豆乳の鳥取工場第2期工場を8月までに完成させ、ラインを1ライン増強し、2ラインへ拡大する。「これにより、当社全体の豆乳生産能力は約50%アップを実現できる」とし、海外向け・業務用製品の拡売にも力を入れる。

第3のミルクのアーモンドミルクについては、「当社にはアーモンドミルクをつくる技術がある。差別化を図った新製品開発に注力する。アーモンドミルクは上期約1億円だった。通期では甘酒を含む第3のミルク全体で6億円を見込む」とした。その他食品事業に分類される豆乳グルトは、10年4月に「豆乳グルト プレーンタイプ」(400g)をエリア限定発売からスタートし、今年で9周年を迎えた。昨秋、「国産大豆の豆乳使用 豆乳グルト」を追加。豆乳グルトは右肩上がりで伸長しており、上期も20%増の3億7,000万円となった。「これまでは宣伝しない中で伸びてきた。競争の無い状態だったが、ライバルが出てきた。当社では植物性乳酸菌で発酵した『純植物性』といったアドバンテージを出していく。基礎研究もしてきた。長年の実績、経験、お客様の声などを生かしたい」とした。

また、「豆乳市場は、牛乳市場の10%程度の規模になった。それと同様に、ヨーグルト市場の10%程度の市場規模も可能と見ている」と期待を込めた。

〈大豆油糧日報 2019年5月17日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/soy/2019/05/2019-0520-1813-14.html
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