東急ストアが米国産ラムの取り扱いを開始、輸入再開後初となる小売店での販売


東急ストアが米国産ラムの取り扱いを開始

東急ストアは3月から米国産ラムの販売を開始している。米国産ラムはBSE発生を受けて2003年12月から長らく輸入が停止されていたが、昨年7月、約15年ぶりに輸入が解禁された。同社では輸入解禁後、いち早く小売店での販売をスタート。本店として構える東急ストア中目黒本店では2月からテスト販売を開始しており、3月からは東急ストアが展開するプレッセの4店舗(中目黒店、田園調布店、目黒店、東京ミッドタウン店)を加えて販売に取組んでいる。

取り扱う羊肉は米国カリフォルニア州の羊肉パッカー、スーペリアファーム社(本社:カリフォルニア州サクラメント)のもの。同社で扱う品種は羊肉生産に適したサフォーク種およびサフォーククロス種を主体とし、と畜前の2カ月間には穀物飼料を給餌している。グラスフェッドの他国産に比べ、羊肉特有の臭みやクセがなく、脂身の少ない盤の大きいラムラックが特長だ。

店頭では「米国産ラム」のPOPを表示し、▽穀物肥育で肥育羊肉独特のにおいやクセを軽減▽骨付きロースがボリューム満点――といった特長を紹介するとともに、「ラムが苦手と思っている方にぜひ食べてほしい一品」と訴求している。実際に取材に訪れた店舗(東急ストア中目黒本店)では、米国産ラムはラムコーナーのなかで買い物客の目に留まりやすい上段に陳列されていた。

また今回、米国産ラムの販売について、同社生鮮食品部の火山充芳畜産部長に販売状況や今後の展開について話を聞いた。

現在、部位はラムでポピュラーなラックのみを取り扱っている。棚の商品を見てもグレインフェッドならではの盤の断面の大きさが一目で分かる。火山部長によると、販売価格は100g当たり980円と、同社が取り扱うNZ産に比べ値段は高いが、価格帯が異なる商品としてアッパーな層を中心に訴求していくという。3月から計5店舗で本格的に販売を開始しているが、東急ストア中目黒本店では週末限定で、プレッセでは常時、対面ケースで展開している。地域性の関連もあり、外国人が多く来店するプレッセ東京ミッドタウン店では少しずつ認知され始めているという。

同社全体ではステーキや焼き肉、味付け肉の需要が高まっていることから、ラムのスペースは若干の縮小を行ったという。しかし、今回の米国産ラムの投入で、これまでのNZ産に加え新たな品揃え強化を図り、ラム売場の活性化を図っていくねらいだとした。「米国産ラムの取扱いは、わが社としては新たなチャレンジとなる。将来、花咲く時を期待し、現地パッカー、日本のサプライヤーと連動しながら地道に販売していきたい」と販売方針を語った。今後の展開については、「輸入量や価格が安定すれば、東急線沿線の店舗でも展開していきたい。また“アメリカ産”というくくりの中で、牛肉とセットでの提案も考えている」とした。

〈畜産日報 2019年4月9日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/meat/2019/04/2019-0409-1118-14.html
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