昭和冷凍食品18年度は売上5%増、ワンタンとプチケーキが大幅伸長


春の新商品では魚肉ソーセージ入りの総菜系プチケーキを初めて販売する

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今夏、新しいラビオリ成型機を導入 量も幅も広げる

昭和冷凍食品の18年度(2018年12月期)は自社工場生産品のラビオリ・ワンタン、プチケーキなどの販売が好調に推移した。今夏には新型のラビオリ成型機を導入し、生産数量やアイテムの拡大を図る。好調のプチケーキでも製造機の設備投資を見据える。佐藤誠社長がこのほど開いた記者会見で前年度の事業概況と今年度の見通しについて説明した。

昭和冷凍食品 佐藤誠社長

昭和冷凍食品 佐藤誠社長

18年度実績は売上高が28億円で前年比5%増、利益面は前年並みとなった。冷凍パン生地部門は売上高が横ばいで減益に、冷凍食品は売上高が7%増と伸長し、増益となった。
 
冷凍パン生地は主要顧客のインストアベーカリーがアイテム絞り込みや自社工場での内製化を進め、市場の基礎数字が下落傾向にある中、新規拡大もあり数量・金額は維持したものの、原材料費・労務費・物流費の増加を吸収しきれなかった。
 
冷食は自社工場製品が10%増と伸長した。
 
TPS(トヨタ生産方式)による生産性向上の取り組みの成果もあり収益性が向上した。
 

ベトナム産たこ焼き、今春に本格販売

品目別にみると、ワンタンがスポット受注もあり40%増と伸長、プチケーキは24%増と引き続き伸びを見せた。「自然解凍の簡便性、サイズ感や値ごろ感から合致する売場が多い」と話す。
 
丸たこ焼きは7%増。取り組み先の変化はないが「リニューアル効果や品質の安定性が評価されている」という。
 
ホットケーキは6%増。ただし「まだ1つのカテゴリーにまでは成長していない」とした。「プチケーキとラインを共有しているため、稼働状況によって新規提案を調整している」ことも成長の鈍さに影響している。
 
生産委託品について、たい焼きは横ばい、今川焼は減少、蒸しケーキ、チキン惣菜、焼成パンなどは前年並み――。
 
自社生産の釣鐘型たこ焼きは昨年途中から、プチケーキの増産により大半を国内委託生産に転換したが、全体で横ばい。
 
海外生産(ベトナム)のたこ焼きは昨年秋から生産を開始、「技術的な部分に目途がついた」として今春には本格的に取り扱いを始める。
 

今期売上高29億円、値上げ率は平均5%

今期(2019年12月期)は売上高29億円(4%増)、利益は前年並みを見込む。
 
原材料価格や労務費など原価上昇、物流費の上昇を要因に4月から、価格改定を行う。値上げ率は3~15%と商品によって幅があるが、平均5%以上となる見込みだ。委託品は採算重視で取り組む一方、自社生産品は「生産量確保によって生産性向上の取り組みの成果を出すため、販売を強化する」。
 
販売強化カテゴリーは「当社のオンリーワン商品」であるワンタン・ラビオリのフライスナック類、プチケーキを中心にしつつ、簡便即食をキーワードに昭和産業のミックスや製造技術を組み合わせた、ケーキドーナツ類、フライ済みカレーパンを展開していく。
 
設備投資については「労働者が集まりにくい状況があり、一つはこれまで取り組んできた生産性の向上により歩留まりを上げることなどで生産性を上げる。もう一つは機械の能力自体を上げることも課題だ」として、今後の計画について明らかにした。
 
今期は夏ごろに新しいラビオリの成型機を導入する。従来よりも平均2倍の生産能力を有し、商品の幅も広げる狙いがある。機械導入に合わせて新商品も投入する計画だ。
 
プチケーキの新型製造機の導入も検討している。設備投資に伴って「工場のレイアウトも変えていく必要がある」とした。
 
〈冷食日報 2019年3月12日付〉

記事提供元:https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2019/03/2019-0312-1219-14.html
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