就活で面接が不合格続きだからこそ成長している


2017年卒学生の就活スケジュールは、日本経団連の通達にもとづき、前年度より2ヶ月早い2016年6月1日から選考開始となっていました。(採用情報の公開は変更なく、2016年3月1日から開始)

しかしフタを開けてみれば、2016年6月1日時点で「2017年卒業予定の就職志望者(大学生)のうち、就職内定率は51.3%」(リクルートキャリア社・大学生の就職プロセス調査, 2016.06.27)とおよそ半数が内定を得ている状況であると発表されました。

こうした状況の中で、エントリーシートさえなかなか通らず、やっと通った面接でも失敗続き、、、そんな就活生が焦ってしまい、自分自身を追い詰めてしまうことは実際に今後も起こり得ることでしょう。

過去に学び、未来を変えるための就活メンタル

どうしてスタートダッシュが出来なかったのか…もっと準備しておけばよかった…と、どうか悲観的になりすぎないでください。逆境かもしれませんが、2人中1人近くは内定していないということであれば、就活はまだこれからと考え方もできます。実際、中小企業の採用スケジュールは大手よりも遅くなるケースが多いといわれています。なぜなら、中小企業が早めに内定を出したとしても、その後で大手から内定が出た場合、中小企業は内定を蹴られてしまう可能性が高いからです。

そして、仮にいま就活が上手くいっていないとしても、人生で初めてのことですから順調にいかなくて当然ですし、就活は逆境に立ってからが勝負どころ、むしろ、失敗続きのほうがメンタルを鍛えられ、その後の職業人生の中でより良い結果を生み出していくと、私は考えています。就職活動は非常に長い職業人生のスタート地点に過ぎません。だからこそ、たとえスタートが上手くいかなくても(もし、それが過去のことであれば)、後から取り返すチャンスはいくらでもあると信じてください。

就活は長い社会人生活における事前練習となる

食品業界に就職した場合、まず営業職を経験させる企業が多いと思います。実際に弊社でもそのように新入社員を配属しています。なぜなら、営業職ほどビジネスマナーや商品知識、商品を通して会社(自分)をアピールする等、その企業の基本を勉強させる上で必要なことを揃えている職種はないからです。

そして、いま就活生の皆さんが挑まれているESや面接は、いわば「営業練習」のようなものです。ですから、もし順調でなかったとしても、入社後にその経験を活かせば何の問題もありません。「とにかく前回の失敗を活かし、次回は同じ間違いを繰り返さない!」そんなふうに少しずつでも確実に自分を成長させていけば、貴方を採用したいと思う企業は必ず現れるはずです。

焦りすぎず着実な成長を目指す「年輪就活」とは

長野県伊那市に「伊那食品工業」という、寒天において国内シェア80%を誇る企業があります。リストラなしの終身雇用、年功序列、創業以来48年連続で増収増益など、この企業が体現するキャッチコピーは多く、トヨタ自動車の現社長である豊田章男社長もその経営を学ばれているとのことで、実際に社会人でご存知の方も多いと思います。

同社の塚越社長は、良い時も悪い時も無理をし過ぎず、まるで木の年輪が少しずつ、しかし確実に太さを増すように成長を重ねてゆく経営を心がけているのだそうです。塚越氏は、この経営を「年輪経営」と名付けており、ひと言でいえば昔ながらの経営ではありますが、その成果はあらためて説明するまでもないほどです。

筆者は「就活」もまたこれと近いものだと考えています。ゆっくり焦らず、しかし内定(就職)に向けて着実に成長していく「年輪就活」を、心が穏やかではない瞬間にこそ、しっかりと気持ちを強く持ち、継続的に実践していただきたいと思います。

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