2017/07/21更新

【食品業界の面接対策】身近な小売店をみて話題の引き出しを増やそう!


就職活動のためには、企業研究・エントリーシート攻略・面接対策など様々な準備が必要となります。その準備をする中で特におすすめしたいのが「実際にお店を見てまわること」です。

食品業界の就活対策として「お店を見てまわること」

スーパーやコンビニを見て、就活のプラスになるの?そう思う方も多いでしょう。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売業では、季節行事や食の旬にこだわった品ぞろえを意識して品ぞろえを心掛けます。

食品メーカーにとって大事なことが詰まっているのが売り場です。小売業が努力して品ぞろえを考える理由は、消費者にたくさん買っていただくため。消費者がたくさん買うことで食品メーカーの利益にもつながるのです。ですから、食品メーカーも季節行事や旬にこだわるのです。

食品業界と「日本の季節行事」

日本の特徴といえば四季があることでしょう。表の季節の中の黒字で書かれた行事は日本古来のものです。上に赤字で書かれた行事は、海外文化の影響や現代に定着した行事です。

恵方巻に関しては関西に伝わる風習が1998年にセブンイレブンが全国的なブームの火付け役となって定着したと言われます。「バレンタインデーにはチョコレート」というのも、海外行事の影響というより、日本のチョコレート業界の戦略が成長したものという説もあります。

また調味料なども季節行事には、たくさん使われます。おせち料理を作る人は、煮物の材料を年末に向けて買い揃えますし(砂糖・醤油・味噌・塩など)、バレンタインの時期には、生クリームや板チョコがよく売れています。

ひな祭りの食品陳列ケース

ひな祭りを1つの例としてあげてみます。消費者が買うと想定される様々な食品が大きなコーナーに集めて売っているのを見かけることがあると思います。

(お菓子)ひなあられ、ひし餅、生和菓子、生洋菓子
(食品)ちらし寿司の素、でんぶ、手毬麩などちらし寿司材料全般
(飲料)白酒、桃のジュース
(生鮮品)はまぐり

ざっと取り上げてもこれだけそろいます。

相乗効果で多数の食品が売れる

このような商品が(通常で売られる定番の場所以外に)まとめて陳列されると、消費者は相乗効果で多数の食品を買って帰ることが多いのです。

ひな祭りの催事の頃には、食品メーカーもそれに合わせて商品を売り出すことで、ひな祭り商材としての売り上げを伸ばすことができますから、「え、こんな食品にもひな祭りのイラスト付き?」などと思うことも時にあったりします。食品メーカーも必死なのです。

※参考サイト:「日本の行事・暦」koyomigyouji.com

食品業界と「旬の食べ物」

四季があることで、旬の食材もそれぞれの季節になると食べたくなるものです。

ここに出てくるものはすべて生鮮品になりますが、これらの食材を食べるための調味料や、その食材を原料として使った食品なども、そのシーズンになると売り場に登場します。

秋には、サツマイモ・栗を使ったお菓子がコンビニにも並びます。「お菓子ならば、季節に関連する商品がたくさん思い出せるな〜」そんな学生の皆さんは多いと思います。一人暮らしの方には、秋のサンマなどの食材も身近でしょう。

日本の四季を意識して売り場を見ると何かのヒントになりますよ。

※参考文献:農林水産省「食べ物と日本の四季」

クロスマーチャンダイジングとは

先ほど取り上げたひな祭りの催事コーナーも、クロスマーチャンダイジング(クロスMD)の1つです。これは季節や旬の食材・メニューに関連する食品を集めて陳列販売することを指します。そうすることで、普通の売り場にあるだけでは売れなかったものも併せて売れる効果があるのです。

スーパーのクロスマーチャンダイジング

クロスマーチャンダイジングを行うスーパーは増えてきています。

例えば
・イチゴの季節には…青果売場のイチゴの脇に、練乳やイチゴジュース。
・青果売り場には…野菜を使った料理の素、ショウガやわさびのチューブ入り。

・焼き肉につかう肉売り場には…焼き肉のたれ、トクホ系飲料。
・鍋のシーズンの魚売り場には…缶ビール。

・風邪の季節にマスクなどと…のど飴。
・バレンタインチョコの催事に…お酒。

時代の変化と共に売り場に工夫が生まれた

野菜売り場に野菜しか置かない時代は終わりました。

1つの食品。当然、その食品が本来あるべき定番棚にも並ぶわけですが、その時期に売れる相乗効果というチャンスを狙って、その枠をはみ出て販売することが増えています。

私が食品メーカーに勤務した当初(昔)は、「野菜は青果売り場。」「お菓子はお菓子売り場」というように決められた場所でしか売られていませんでした。

時代の変化と共に、売り場に工夫が生まれたことで、食品メーカーの私も鮮魚売場責任者と話す機会などが増えてきたのも事実です。

コンビニのクロスマーチャンダイジング

コンビニはスーパーと比較して売り場面積は狭いのですが、クロスマーチャンダイジングが存在します。

「ペットボトル飲料の○○とお弁当を買うと50円お得!」こんなPOPをお弁当コーナーや飲料の冷蔵ケースで見たことはないでしょうか?

この場合、「お弁当を買うお客様の多くは何か飲み物を買うであろう」という想定のもと、飲料メーカーとコンビニが組んで企画していることの1つです。

お弁当のコーナーに飲料を置くスペースがない代わりに、飲料の写真付きPOPなどで工夫している策だと思います。

食品を買う人が楽しくなる仕組み

こうした仕組みは、小売業、食品メーカーの売り上げにつながるだけではありません。買い物に来た人も、買う予定のないものを売り場で目にする機会が増えれば、その人の頭の中で思いつく以外の発想で食生活に広がりが生まれるのです。

食品は人の気持ちを豊かにすることが出来る

1年中暑い国、1年中寒い国と異なり、日本には4つの季節が存在します。その季節には行事があり、旬の食材がそろいます。「そろそろウナギの季節だな~。」そんな風に待ち遠しい思いとともに食べたくなるのです。

人の気持ちと食は連動しています。食べ物、はパソコンやスマートフォンなどのように「性能が優れているから買う」というものではありません。

食べることは人の気持ちを豊かにするものだと思います。「そんなセリフは食品メーカーの戦略イメージじゃないの?」そう感じる方はいるでしょうか。

就職活動の期間は、厳しい食品業界の今を知る必要もあります。現実をどう闘っていくのかを知る必要があります。しかし、厳しいことばかりじゃないのです。

動き、気づき、考えることで就活面接での発言や表情が変わる

皆さんが就きたいと願う食品業界への可能性や楽しさを感じて未来を思い描かないことには、面接で話す皆さんの目は輝かないだろうし、心からの笑顔も出ては来ないと思うのです。

企業側は面接で、ただ発言する内容を聞いているだけでなく、皆さんの表情も見逃しません。1つでも多くのことを日ごろの生活の中で感じた人のほうが、企業との接触の何かの機会に、ちょっとした情報や発想が語れるのです。

話題の引き出しを持つことが大切!

日ごろ、家族や友人に「感情表現がうすいなー。」と言われてしまう人がいたとします。その性格そのものは、おそらく社会に出たなら徐々に変わっていくと思います。

見た目に感動が現れにくい人でも、「コンビニに行ってものを選ぶ」という平凡な行動の中で、今回の記事の情報をもとに、コンビニで何かしら感じて考えることがあったなら、それは面接に有効なプラスのポイントになると思います。

話題の引き出しを持つこと。これはとても大切です。息が詰まったように感じたときは、近所のスーパーやコンビニで、この記事でご紹介したことを実際に見てくることをおすすめします。

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