2017/07/21更新

暴走気味の就活生たちが社会人にとって「要注意人物」になりやすい理由


就職ガイダンスやインターンシップで要注意人物にならないために

私は新卒採用活動に関わるなか、母校の就職ガイダンスで、職場のインターンシップで、就職展示会(就職フェア)で、【暴走気味の就活生】を見かけることがあります。そんな時に思うのは「本人は一生懸命なんだろうけど、社会人としては正直キツい」ということ。

ひどい言い方になってしまいますが、多くの企業関係者がそうした就活生を「要注意人物」として位置づけているのが実態です。学生の皆さんが社会人から見て「取り扱い注意の学生」にならないように、今回はちょっとお耳を拝借したいと思います。

【ケース1】就職フェアで他人を押しのけて全力疾走してしまう就活生

東京のビックサイトで行われた就職フェアでのこと。開場時間前から入場口には学生さんがたくさん集まって下さいました。私は入り口近くの自社ブースでセミナーの準備をしていたのですが、係員の方が開場の合図を告げるとともに、一斉にヨーイ・ドン!

新年の福男選手権?を彷彿とさせる走りで、お目当てのブースへ矢のごとく駆けていく就活生…。他社の方が「危ないよ」と注意されている場面も目にしましたが、具体的な言葉で注意しなくても、その場にいた大人たちは怪我人が出ないかヒヤヒヤ、とても心配していたと思います。

人気企業のセミナーは早く行かないと聞けないこともありますから、彼らの気持ちは理解できます。しかし、他人を押しのけて怪我のリスクを負ってまで、息を切らして自社ブースに駆け込んで来た学生さんのことを「この子の常識は大丈夫か?」「脅迫観念に駆られるタイプ?」と分析する目もあることは事実だと心に留めて頂ければと思います(稀にそれを歓迎する企業もあるかもしれませんが…)。

【ケース2】とにかく先輩とつながりたい!OB訪問依存症の就活生

母校の教授・後輩から「業界や会社のことを教えてあげてほしい」と連絡をもらい、就活中の学生さんと直接やり取りすることがよくあります。いわゆる先輩訪問(OB訪問)というやつですが、これが社会人からすると、実は結構しんどいもの…。

私も学生時代に、大手メーカーの研究職である先輩へ「1日1通のメールを1ヶ月間送りつける」という所業をしてしまったことがありました。先輩からは「中身の無い(業界に理解の薄い)人からの、つながり(コネ)を目的としたメールに付き合うのはつらかった」と就職後に言われたことがあります(結局別の会社に入りました)。

冷静にいま振り返ると、先輩から黄金の情報を引き出せたわけでもないですし、知り合いの先輩がいることを就活でPRできたわけでもありませんでしたから(当たり前ですよね)、先輩には多大なるご迷惑をお掛けした格好となってしまいました(S先輩、すみませんでした)。

【ケース3】非常にリスキー!ウソをつくことに慣れている就活生

あまりに一生懸命すぎて、面接やインターンの場で「ウソ」をつくことに慣れている方もいらっしゃいます。私自身の就活中にも「ウソのPRを履歴書に書いている」という方に出会ったことがありました(当時その人が三次面接まで進んでいたことがショックでした)。

一生懸命さが間違った方向に行き過ぎると、事実を曲げてウソをつきたくなってしまうこともあるでしょう。しかし、経歴・経験にウソをつくことは経歴詐称になり、虚偽が判明した際には採用(内定)が取り消されても仕方の無いことです。

エントリーシートを書いていて「良いPRが見つけられない」等、ごまかしたい気持ちが出てきてしまった場合にも、決して誘惑に負けないでください。面接の場で深く突っ込まれた時に、ウソがバレてしまった時のリスクを考えましょう。

なぜ「暴走気味の就活生」は要注意人物になってしまうのか?

本記事の冒頭に「暴走気味の就活生」がいる場面では対応に気をつけていると書きました。

それはこの状態に陥った就活生が「他人を押しのける(ダッシュする、一度質問したのに連続で質問しようとする)」「説明会の質疑応答に際し、自分の名前やPRをしようとする」「しつこく連絡を入れてくる」などの行動をとってしまいかねないからです。

結果として「怪我人が出る」「他の就活生が嫌な思いをしたり、十分に質問できない」「スケジュールが大幅におしてしまう」「通常業務の妨げになる」といった問題が発生する可能性も十分にありえるでしょう。

企業側も彼ら・彼女らがやる気に満ち溢れた・行動力のある人間であることは認めています。しかし、ガイダンス、インターン、就職説明会で講演・展示する企業側がどのような気持ち・計画で参加しているかを考えてみてください。

そうすれば「自分のことしか見えていない」就活生にストップをかけざるを得ないことも容易に想像できると思います。

私たちは、対面、インターネット、それ以外の方法も含め、皆さんとのつながりを持てること、自分たちの会社・仕事に興味を持ってもらえることをとても嬉しく思っています。一方で、若気の至りから暴走気味の学生さん、思いつめ気味の学生さんを見つけると、注意と心配の視線を送ることもあります。

就活はとてもストレスのかかるものですから、辛いですよね。そんな中でも、たまには自分の行動をかえりみて、冷静なあなたのまま、就活を乗り切られることを祈っています。

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