【食品業界での働き方|生産管理部門編】


就活生の皆さん、生産管理という仕事を知っていますか?メーカーで生産工程やスケジュールを管理する仕事です。食品業界では商品を製造することが基本となるので、とても大事な仕事です。しかし、実際にどんな業務を行っているのか、名前だけではイメージできませんよね。私も就活生の時は、営業以外の仕事を全く知りませんでした。しかし、実際に企業で働いてみると言葉のイメージとは違う仕事がたくさんあり、生産管理部門もそのひとつです。今回は、生産管理の仕事をなるべくわかりやすくご紹介します。

生産管理部門の仕事とは?

生産管理の仕事は、営業と製造現場の調整役となることです。営業は商品の納期をお客さんと調整することはできますが、実際に製造にどのくらい時間がかかるのかは詳しくわかりません。一方で製造現場では、工場内での製造を早めることはできても、工場外との折衝はそれほど慣れていません。その結果、営業は製造現場を急かし、製造現場では納期に間に合わないと回答するなど、問題が発生するかもしれません。そこで、ベストな製造スケジュールと顧客の求める納期を調整するために、生産管理部門の出番がやってくるわけです。

食品業界の生産管理部門とは?

食品業界での生産管理には、独特の厳しさがあります。例えば、気候変動による原料の不作も考慮に入れなければいけませんし、口に入れる食品は法律による規制が厳しいため、ただ完成すれば良いというわけではありません。どんな状態でも、適切な環境で製造することが求められています。例えば、東日本大震災の時は多くの工場で生産がストップしてしまいました。それでも、製造納期が迫っている商品があれば、なんとか製造したいところです。そこで生産管理部門では、工場内の人員や生産設備を調整して外部への発注と組み合わせたり、海外との調整をしたりと、あらゆる手段を駆使して製造再開を実現しました。

人々の生活に不可欠な食品だからこそ、安全な環境で安定的に製造することが不可欠なのです。納期を守って当たり前だと思われているため、なかなか目立つ仕事ではありませんが、生産管理にミスがあれば、企業は顧客からの売上と信用を同時に失ってしまいます。

海外での活躍も

工場の新設や製造体制が変わる時には、生産管理部門が中心となって指揮をとります。グローバル化の中で、海外に製造環境を築く企業が増えています。生産管理は自社の生産体制を熟知している必要があるので、海外拠点の新設時にはつきっきりでサポートを求められる場合もありますし、引き続き、海外拠点と連携して製造する場合は、海外出張やテレビ会議を継続して実施する必要もあります。メーカーのグローバル化を実現するためには、なくてはならない仕事なのです。

この部門の適性は?

生産管理部門に適している人は、計画を立てて実行するのが上手な人だと思います。いざ生産計画を立てるときは、データに基づいて考えます。多くの食品企業では、商品の製造工程ごとにどのくらいの時間がかかるのか目安の時間がわかっているのですが、実際に製造すると思い通りにならないことばかり。みなさんも旅行の日程を立ててみたけど、実際に行ってみたら全然思い通りにならなかったという経験があるのではないでしょうか。個人の旅行なら何も問題ありませんが、企業が納期を破ることは許されません。そのため、生産管理部門ではデータに基づいて実現可能な計画を立てることと、問題が起きたときに臨機応変に対応する力が必要なのです。

生産管理部門のもう一つ大事な適性は、マネジメント力です。皆さんが旅行計画を立てるときは、計画を立てるのも実行するのも自分自身ですよね。一方で生産管理部が作った計画を実行するのは、工場の製造担当者です。生産管理部門では、製造の効率化を考えた上で、データや計算に基づいた最適な計画を作るかもしれません。しかし、実行するのは人間なので、理論通りに行かないこともあるでしょう。また、不測の事態に陥ったときに解決するのも人間なので、最終的には泥臭い人間同士の付き合いが一番重要だったりすることもあります。綿密な計画を立てる冷静さと、どんな状態でも実行する熱量の両方が重要だと言えますね。

どの企業にも存在する部署?

生産管理部門は、食品企業に必ず存在します。どの企業でも、製造計画を立てて実行できるように調整するという点では同じです。もちろん企業によって作っているモノが違うので、具体的な業務内容は多少異なってきますし、計画立案の大部分をITで作る企業もあれば、手動で計算する企業もあるなど、ITの活用度合いも異なります。

生産管理部門は、製造をマネジメントする重要な部門。食品企業が製造業である限り、会社の事業の中心を支えている部門だといえるでしょう。また、食品企業に限りませんが、製造業で業績が悪化した企業の改革を推進するときは、食品企業の業績を左右する原価に大きく関わることから、ほぼ必ず生産ラインの見直しが行われます。そのため、どこの企業も力を必ず入れている部門なのです。

新卒で配属することはある?

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