【研究開発職】職種ごとの志望動機/自己PRの書き方とは?


食品業界、採用方法のいろいろ・・・職種併願受験

職種別採用では、応募時に自分の希望や能力に合った職種を自分で選択します。またその時、いくつかの職種を併願できることが多いものです。そのような状況では、理想の職種がある一方で、「似たような職種ならどれでもいいから内定がほしい!」という心理から、とりあえず併願を選ぶ場合もあると思います。

まずは把握!基礎研究、応用研究、開発職の違いとは?

食品業界の研究系において、職種別採用でよく聞かれる職種に「基礎研究」「応用研究」「開発」といった職種があります。研究開発職は企業の花形職業ですから、何でも良いからやりたい!という方もいるかもしれませんが、きちんとしたPRを行うためには3職業の違いを正確に把握しなければなりません。

応募前に各企業の募集要項での詳細確認はもちろん必要ですが、ほとんどの場合は以下のような違いが見られます。

【基礎研究】

微生物・化学・バイオなど大学で専門的に研究した内容と関連した分野について研究し、特許や研究論文発表につなげる。市場で販売される製品を直接的に作ることは稀。

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【応用研究】

基礎研究分野の成果を生かし、市場で販売される製品に仕立てる仕事であり、基礎研究技術の一般化・量産化のための分析方法確立や製造方法確立を行う。

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【開発】

応用研究と同様の意味で使われることもあるが、市場調査・マーケティングを含むより消費者に近い視点での活動が含まれる場合が多いため、科学的思考に加えコミュニケーション能力・プレゼン能力が必要。

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どうでしょうか。こうして見ると、各職種で求められるポイントは違うことが分かりますよね。

併願受験で、志望動機と自己PRが薄っぺらくならないためには?

では、複数の職種に一度に応募する場合に具体的に注意するべきことは何でしょうか?それは、共通したPRと、職種ごとのPRを混在させ、「面接官が突っ込みがいのある」応募資料にすることです。

つまり、単願の学生に比べて、1つのことを掘り下げて記載する余裕はないのですから、「ここの部分もっと聞いてみたいな、この学生は面白そうだ!」と思われる仕掛けを用意しておく必要があるのです。

志望動機と自己PRに関する併願ケーススタディ

ケースとして、食品分析学の研究室で抗酸化物質を検出・定量する研究を行っていた修士学生が、基礎と応用・開発の3つに応募すると仮定します。応募先は飲料メーカーで、勤務先はどの部署でも研究所内です。まず行うべきなのは、自分の能力を分析し、職業とマッチングさせることです。例えば「基礎分野」では成分の探索・検出、応用分野では複合体の中から狭雑物を除いて成分を正しく分析すること、「開発分野」ではプレゼン能力、というようにです。ここを押さえながら、「志望動機」「自己PR」を記載していきます。

「志望動機」にはなぜその専攻にしたのか(なぜ食品に興味があるのか)、食品分析における功績(研究成果)を含めて記載します。これが基礎・応用研究における技術PRと、3職種共通の食への強い興味についてのPRとなります。

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次に「自己PR」では、あえてサークルやアルバイトなどで苦労してやり遂げたエピソードを挿入します。そして、その苦労してやり遂げた姿勢は、研究分野(分析)でも同様であることを最終の1行にさらっと記載します。一例としては「この経験から得た一貫して努力する姿勢は、ムコイド含有食品からのヒアルロン酸抽出における抽出方法の検討においても発揮され、学会での金賞受賞につながりました。」などです。

また、選ぶエピソードとしては、特に開発職へのPRを見すえ、アルバイトや学外での活動など、バックグラウンドや年代の異なる人と上手くコミュニケーションをとったことが裏付けられるようなものが良いでしょう。一般的に、理系学生にはコミュニケーション下手な人、自分と考え方や経験が異なる人とうまく付き合えない人も多いと言われていますので、そうした不安がないという印象を抱いてもらえること自体がPRになりえるのです。

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食品企業に対する職種併願は「PR能力」の見せどころ!

第一志望の会社に入れるのであれば、職種は多少希望と違っても構わないという方は一定数います。実際、第一希望の職種では不合格でも第二希望以降の職種であれば内定が出せると言われたり、面接の場で、「応募職種とは違うのだけど●●職はどう?」と聞かれたりすることは良くあります。

後悔しないためにも、複数職種併願制度を積極的に、効果的に使えるように、ぜひPRを練ってください。自分の複数のPRポイントを省スペースに記載する「まとめるプレゼン」能力は、それ自体をもアピールポイントにできる可能性を秘めています。

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